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NO.634  2020.10.11

「成長に終わりはない」

 

兄弟たち。私は、自分がすでに捕らえたなどと考えてはいません。ただ一つのこと、すなわち、うしろのものを忘れ、前のものに向かって身を伸ばし、キリスト・イエスにあって神が上に召してくださるという、その賞をいただくために、目標を目指して走っているのです。(ピリピ人への手紙3:13-14)

 

留学した時、米国と日本の大学の違いがあることに気づきました。日本では一般的に大学に入ることが目的で、そこで何を学び、何を習得するかは2次的なことが多い気がいたします。極端な例ですが、私の友人などは大学の記憶と言えば、アルバイトに明け暮れたということくらいで、就職の時に大卒という資格を得たことがよかったという人もいたほどです。
しかし、一方アメリカでは、入るのは入りやすいのですが、卒業するのはかなり大変です。毎日レポートや必読書などかなりの量出ます。ですから、最初はそれらをこなすのが精一杯でした。更に専門職に就こうと思えば、多くの人たちは大学院で学びます。そうして自分のキャリアをアップさせていくのです。
また、日本では、就職は大企業や安定した会社に正社員として入るのに人気が集まりますが、アメリカでは、安定よりもむしろチャレンジすることを選ぶ人が多いのです。一度は起業することに挑戦しています。失敗することはあまり考えません。また夢に向かってチャレンジする人を応援する土壌があると言えるでしょう。
信仰の世界はどうでしょう。パウロという伝道者は「自分はすでに捕らえたなどと考えてはいない。」と語っています。「もうこれでよい、達成した。」とはパウロは思わなかったのです。パウロのことを心配する人たちは、パウロを引き留め、無理をしないようにと忠告したりもいたしました。しかし、パウロの志を止めることはできませんで
パウロはただ一つのこと、すなわち、うしろのものを忘れ、前のものに向かって身を伸ばし、キリスト・イエスにあって神が上に召してくださるという、その賞をいただくために、目標を目指して走っているのです。」と語っています。まだレースは続いている。ゴールはまだ先だ。それに向かって後ろのものを忘れ、前の者に向かって身を伸ばして走っていこう。そんな思いで、時には自分の体に鞭を打ち、チャレンジして行ったのです。そのチャレンジゆえに、神の福音はローマにまで届けられていくのでした。
私たちにも、まだまだ伸びしろが沢山あることを覚えましょう。祈りにおいて、み言葉において、証し人として、信仰の成長において、これからの成長はまだ大きいのです。あなたがキリストの弟子となって、主に用いられる喜びの姿を思い描いてください。主イエス様はあなたの置かれているところで、あなたをもっと大きく用いようとしておられるのです。
日本の信仰復興(リバイバル)はまだまだ不十分です。あなたの周りにイエス様の事を知らない人がどれだけおられるでしょう。その方にあなたの証しが届きますように祈りつつ関わりを持ってまいりましょう。思わぬところで思わぬ人が救われるという奇跡が起こってくるのを信じましょう。

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