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NO.631  2020.09.20

「目標目指して」

 

兄弟たち。私は、自分がすでに捕らえたなどと考えてはいません。ただ一つのこと、すなわち、うしろのものを忘れ、前のものに向かって身を伸ばし、キリスト・イエスにあって神が上に召してくださるという、その賞をいただくために、目標を目指して走っているのです。(ピリピ人への手紙3:13-14)

 

大阪ホープチャペルの教会員の小林秋子姉妹が90歳の生涯を終えられ、主の御許に召されて行かれました。一カ月前に脳梗塞で入院をされていたのですが容態が急変し、14日の午後に主の御許に帰っていかれました。
秋子姉妹は、ご子息の小林睦巳・美代子兄弟姉妹の導きで、礼拝に参加されるようになり、12年前の2008年に東京ホープチャペルにて洗礼を受けられました。以来、大阪の礼拝には欠かさず出席され、忠実な信仰の歩みをしてこられました。
わたくしが何よりも励まされたことは、その信仰の姿勢です。誰よりも早く礼拝に来られ、準備のお手伝いをしてくださいました。また、裁縫が得意なので、教会の献金袋や椅子カバーなどを作ってくださいました。また、最近は布マスクにエコバックも作成して皆さんに配ってくださいました。
さらには、今日のマナの音声メッセージが配信され始めますと、毎日、その聖書箇所とタイトルをパソコンに打ち込み、聖書を開いてマーカーでしるしをつけ、祈るということを習慣にされていました。神様を求めることに誠実で、その積極的前向きな姿勢はお年を感じさせないほどで、教会のメンバーもいつも励まされていました。
ご自分の最期の葬儀についても、その準備の手配まですべてされ、エンディングノートには、葬儀はキリスト教式ですることも明記され、なるべく周りの人に迷惑をかけないように、備えておられたのです。
パウロは「私は、自分がすでに捕らえたなどと考えてはいません。ただ一つのこと、すなわち、うしろのものを忘れ、前のものに向かって身を伸ばし、キリスト・イエスにあって神が上に召してくださるという、その賞をいただくために、目標を目指して走っているのです。」と語っています。秋子姉妹の歩みも、様々な病気やご苦労もありましたが、まさにパウロのごとく、最後までひたむきに前に向かって歩まれた人生だったと思います。
私たちも、日々の歩みを大切に致しましょう。今日の歩みの積み重ねが私たちの信仰を築き上げていくのです。また積極的に、主体的に神様を求めることを始めていきましょう。何事も良い習慣を身に着くためには継続が必要です。
最初は意識しなければ何も始まりません。周りの人はひょっとするとあなたの行動の変化に必ずしも積極的には応援はしないかもしれません。どうせまた同じように途中でやめるだろう。最初だけだろうと思われているかもしれません。その反応を思いがけないこととして受け止めないで、それは当たり前の反応なのです。それはあなたへのエールだと思ってください。無意識に積極的な行動がとれるまで、チャレンジを続けていくとき神様はあなたを助けて祝福してくださいます。前のものに向かって体を伸ばしつつ前進していこうではありませんか。

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