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NO.630  2020.09.13

「神の導きとタイミング」

 

神は言われます。「恵みの時に、わたしはあなたに答え、救いの日に、あなたを助ける。」見よ、今は恵みの時、今は救いの日です。(Ⅰコリント6:2)

 

 先週に続いて、本日の第二礼拝で、一人の兄弟が滴礼で洗礼を受けられます。兄弟は松永さんと言われる方で、88歳とご高齢ですが、神様の導きによって神様の尊い救いにあずかられました。
この兄弟が救われるために当教会の姉妹がご近所で、ずっとかかわり証ししてくださっていました。この姉妹だけではありません。今は天に召されているお母様の時から親しく交わりを持ち、証しをしてくださっていたのです。ですから、親子二代にわたり交わりを持ち、次第にキリストに対して心を開かれるようになり、本日の洗礼式に至ったのです。
松永兄は本当に試練の多い人生を歩んでこられました。奥様や子供さんを亡くされ、ご自分も病気のため手術で声帯を取られ、語ることが困難です。でも、洗礼のために何度かお交わりをいたしましたが、筆談で会話をしながら、信仰告白と信仰生活について分かち合いました。ご本人も聞きたいことが沢山あり、その熱心さにわたくしも感動をいたしました。ご家族の反対もあるようですが、ご自分の意思をしっかりと貫き、本日の洗礼に至られました。
神様は証し人として、私たちを用いられるお方です。今回の松永兄の救いのために親子でかかわり、証しをされた姉妹たちの愛の労苦に心より感謝をいたします。
「関係は福音が渡る橋」という言葉がありますが、最初はお互いが飼っておられる犬の散歩で知り合われたようです。そのままスルーすることもできたでしょうが、その出会いも神様が用意されていたのです。長年の様々な試練の中で、心が飢え渇いておられ、神様はそのご苦労をご存じで、この姉妹たちに出会わせてくださったのです。
神様の導きとタイミングがあることを覚えたいと思います。神は言われます。「恵みの時に、わたしはあなたに答え、救いの日に、あなたを助ける。」見よ、今は恵みの時、今は救いの日です。』とあります。私たちは神様の時がいつかわかりません。でも、わからないからと言って出会っている人が救われないということではないのです。今が、恵みの時、今が救いの日という認識をもって、かかわるとき、神様の時をしっかりととらえることができるのです。
信じてください。神様はあなたに思いがけない出会いを用意しておられます。それは意外なところで、意外な時にもたらされたり、なんでもない日常のかかわりの中で福音の証しの機会を与えてくださるのです。すべては神様の導きの中にあります。ですから、「今日も神様に従います。神様導いてください。」と祈りながら、前進していこうではありませんか。その時、次の導きが与えられるのです。今日が神の恵みの時救いの日なのです。今日も神様に期待いたしましょう。

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