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NO.628  2020.08.30

「二人三脚」

 

神は言われます。「恵みの時に、わたしはあなたに答え、救いの日に、あなたを助ける。」見よ、今は恵みの時、今は救いの日です。(Ⅱコリント6:2)

 

安部総理が、昨日辞意を表明しました。持病の潰瘍性大腸炎が悪化し、職務を遂行することが難しいと判断し、辞意表明の記者会見となりました。
 総理在任7年8カ月、佐藤栄作総理を抜き、歴代総理の中で最長の在任期間を更新したところでした。今年初めからのコロナ対策など喫緊の多くの課題への対応に加え、様々な批判の中、ストレスと休養不足の故の持病の悪化での辞任となりました。
 総理大臣という重責は、私たちの想像をはるかに超えています。もちろん彼の思想や、政治姿勢(特に在任後半は森友問題やさくらの会の件など)、コロナ対応など様々な批判があるのも事実です。しかし、一方で、政治家を志して以来、また、総理大臣となってからも国政のためにすべてを捧げてこられたと思います。その労をねぎらいつつ、一日も早い回復を祈るものです。
 私たちも、肉体的、精神的、また霊的な健全性を保たなければなりません。そのために必要なことは孤立しないことです。神との交わりのために孤独になることは時に必要です。周りの人たちやかかわっていることを一時離れて、神との交わりに集中する。この孤独は意味ある孤独であり、学びや成長のための孤独といえるでしょう。
 しかし、孤立は、一人になることではありますが、周りと関係が切れてしまう状態のことです。周りからの助けを得ることもできず、またその必要性も感じないとしたら、それは孤立した状態に陥っていると言えます。孤立すると、自分自身を客観的に見ることができず、自分よがりになってしまうのです。また人の意見に対して聞く耳を持つことができなくなり、まさに周りから孤立した状態になってしまうのです。
 私たちの人生の成功は決して一人の力で成し遂げられるものではありません。多くの人たちの助けと応援があって初めて可能なのです。
ある人は、「自分は、誰の助けも借りず一人で生きてきた。」という人がいるかもしれません。しかし、考えてみれば自分の意志でこの世に生まれてきたわけではありません。神様から命を与えられ、この世に生を受けたのです。また、親や周りから世話をしていただき、成長させていただいたのです。周りの人たちのおかげで今の自分があるのです。
 信仰は神様に助けを求めるところから始まります。神に助けを求めても良いのです。いや、助けを求めなければならないのです。そうしないと、自分中心の身勝手な人生を生きることになってしまいす。
また、信仰は絶えず神に助けを求め、導きを求め、神に信頼して生きることなのです。その時に私たちは、どのように歩めばよいか示しを受けることができ、神の助けによって思い切って人生にチャレンジすることができるのです。神様とあなたとの二人三脚の歩み、それがあなたの人生なのです。

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