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NO.627  2020.08.23

「心の内に何を満たすか」

 

私たちはみな、多くの点で失敗をするものです。もし、ことばで失敗をしない人がいたら、その人は、からだ全体もりっぱに制御できる完全な人です。(ヤコブ3:2)

 

11月に行われるアメリカ大統領選挙に向けて野党民主党大会が開催され、バイデン氏とハリス氏がそれぞれ大統領候補、副大統領候補に指名されました。トランプ大統領の対抗馬として選挙戦を戦うことになります。
バイデン氏は高齢なこともありますが、もう一つの懸念材料は彼の失言癖だそうです。今年の初めにも「もしあなたが私を支持するか、トランプ氏を支持するか、迷っているのであれば、あなたは黒人ではない」と語り、人種によって投票先を選別する差別発言と受け取られかねない失言をしてしまい、バイデン氏は謝罪することになってしまいました。特に多様民族国家であるアメリカでは人種差別、性差別的発言は大きく取り上げられ、得票率に響くことになります。
しかし、それは何も大統領候補だけの問題ではありません。私たちも失言したり、言った言葉で人を傷つけたりするものです。私自身も、あのことを言わなければ相手が怒ることもなかっただろうにと思われることが何度もあります。後でしまったと思い謝罪しても、遅きに失する場合もあるのです。
聖書は私たちはみな、多くの点で失敗をするものです。もし、ことばで失敗をしない人がいたら、その人は、からだ全体もりっぱに制御できる完全な人です。と語っています。この言葉は、私たちがどれほど言葉で失敗するかということでもあります。またなかなか舌をコントロールすることは難しいということでもあります。 
では、もう私たちに救いはないかというともちろんそうではありません。「キリストのことばが、あなたがたのうちに豊かに住むようにしなさい。知恵を尽くして互いに教え、忠告し合い、詩と賛美と霊の歌により、感謝をもって心から神に向かって歌いなさい。」(コロサイ3:16)とあるように、私たちの心のうちに、神様の豊かな恵みの言葉を満たすことが必要です。
心の中に、神様への賛美や感謝があふれるようになると、そのような言葉が出てくるようになるのです。心の中にどんどん神様のみ言葉を満たしていきましょう。また聖霊の満たしを心にいただきましょう。そうすると言葉で失敗することを減らすだけでなく、周りの人の心に共感できるようになり、人を励まし、慰め、神の愛と憐れみの言葉が多く出てくるようになるのです。
「心に満ちていることを口が話すのです。良い人は、良い倉から良い物を取り出し、悪い人は、悪い倉から悪い物を取り出すものです。」(マタイ12:34b-36)とあるように、私たちの心を良い倉にしようではありませんか。すぐに周りの人にそのことが認知されないかもしれません。また感謝されることもないかもしれません。しかし、神様はあなたの心をご存知であり、あなたの信仰的生き方を大いに祝福してくださいます。今日もあなたの心を神様のみ言葉と賛美で満たしていただきましょう。


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