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NO.623  2020.07.26

「神から受ける慰め」

 

神は、どのような苦しみのときにも、私たちを慰めてくださいます。こうして、私たちも、自分自身が神から受ける慰めによって、どのような苦しみの中にいる人をも慰めることができるのです。 (Ⅱコリント1:4)

 

人生の歩みには様々な苦労が伴います。今、新型コロナで、私たちは、苦難のただ中にいると言えます。なかなか出口が見えず、疲弊感が漂います。東京都の感染者も300人を超え、感染リスクが身近なものとなっています。仕事の不安や家族の問題もあり、悩みは尽きないと言えます。
しかし、そんな私たちに必要なことは、神様からの慰めと励ましです。パウロの言葉に耳を傾けましょう。「神は、どのような苦しみのときにも、私たちを慰めてくださいます。こうして、私たちも、自分自身が神から受ける慰めによって、どのような苦しみの中にいる人をも慰めることができるのです。」と語っています。パウロは決して、うわべの言葉だけでこう言っているのではありません。自らが体験した体験を通して、神様の慰めによって支えられたことを語っているのです。
パウロ自ら、アジア(今のトルコ)での苦難を告白しています。パウロの海外宣教は苦難の連続でした。
「兄弟たちよ。私たちがアジヤで会った苦しみについて、ぜひ知っておいてください。私たちは、非常に激しい、耐えられないほどの圧迫を受け、ついにいのちさえも危くなり、ほんとうに、自分の心の中で死を覚悟しました。」(Ⅱコリント1:8-9) と語っているように、耐えられないほどの迫害を受け、命の危険を覚え、死をも覚悟するようなことを何度も体験したのでした。使徒の働き13章~14章にその状況が述べられています。孤独な戦いだったでしょう。石打ちに会い、瀕死の重傷も負いました。しかし、その中で彼を支えたもの、それが神様からの慰めだったのです。
神様の慰めは具体的でした。単なる言葉の慰めや気休めではないのです。神様はパウロを死の危険から救い出してくださいました(Ⅱコリント1:10)。 更に、パウロの信仰が強められ、自分ではなく、神を頼るようになり、死から復活する信仰へと導かれて行ったのです。さらにそれは自分だけの慰めにとどまりませんでした。神から受ける慰めによって、どのような苦しみの中にいる人をも慰めることができると告白をしているのです。何という力強い神様の慰めでしょうか。
私たちに必要なのはこの神様からの慰めです。あなたを窮状から救い出し、神の真理に導き、復活の信仰を培わせ、さらに周りの人たちの慰めや励ましとなる。そのような神からの恵みと慰めを受けることができるのです。
サタンの揺さぶりに振り回されないようにいたしましょう。闇の力は私たちを不安に陥れ、人々にまで恐れを伝播させ、神様への信仰への道を見えないように隠したり、迷わせたりするのです。私たちが見上げるべきお方は、イエスキリストです。このお方に祈り、現実の諸問題に勝利して参りましょう。神はあなたを慰め励ましてくださるのです。 

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