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NO.622  2020.07.19

「重荷を主にゆだねよう」

 

あなたの重荷を主にゆだねよ。主は、あなたのことを心配してくださる。主は決して、正しい者がゆるがされるようにはなさらない。 (詩篇55:22)

 

テレビのニュースも再び新型コロナ感染拡大のニュースが増え始めました。特に東京では連日200人越えとなり、300人に迫るほどです。しかも若者中心から中高年令層への感染も増え始め、第二波と言える状況となっています。
東京は某市長から「諸悪の根源」と言われたり、「GoToトラベルキャンペーン」も東京在住者は除外されるなど何か、東京にいるだけで悪のように思われがちです。人の意識というものは影響されやすいもので、そんな雰囲気の中にいますと、次第に私たちの心は下向き、内向きになりがちです。また私たちの心に入ってくるものはマイナスのことばかりで、心に留めるものはネガティブなものに終始してしまうことになります。
それは、「心に重荷を負った」状態に陥っていると言えます。知らず知らずのうちに心が重荷をため込んでいるのです。重石が自分の心に乗っているように、心が抑圧されているのです。それは私たちの体にも具体的に表れてきます。疲れやすくなったり、ため息をつくようになったり、肩が凝ったりするようになって現れてくるのです。
また、心に重荷を持った状態は、私たちの語る言葉にも影響してきます。つい口をついて、愚痴や不平不満が出て来るのです。それだけではありません。行動範囲まで狭まってきます。人の言うことが気になり始め、新しいことにチャレンジできなくなって、縮んで生活することになってしまうのです。
聖書はわたしたちにあなたの重荷を主にゆだねよ。主は、あなたのことを心配してくださる。」とあります。重荷は主にゆだね、お任せすることです。どのようにしてゆだねるのでしょうか。なぜ重荷と感じるのか、不安に思うのかをイエスに告白します。そうして、「重荷を主にゆだねます。手放します」と祈り、宣言するのです。
主が私たちのことを心配してくださり、信じる者が決して揺るがされるようにはなさらない。と聖書のみ言葉が約束してくださっているのですから、そのことを信じ、主にすべてをささげるのです。重荷をゆだねるお方がおら得るというのは本当に恵みであり、祝福です。重荷を受け取ってくださるお方は、私たちのことを心配しておられるお方ですので、喜んでその重荷を引き受けてくださいます。そうして「主は決して、正しい者がゆるがされるようにはなさらない。」とありますから、主ご自身が私たちのために働いてくださり、私たちが重荷によって押しつぶされることのないように助けてくださり、また、全てを働かせて、万事を益に変えてくださいます。
イエスご自身、すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。」(マタイ11:28)と言われています。イエスにすべてをおゆだねして心に休息と平安をいただいてまいりましょう。主が心配してくださるのです。

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