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NO.611  2020.05.03

「マイナスをプラスに」

 

さて、兄弟たち。私の身に起こったことが、かえって福音を前進させることになったのを知ってもらいたいと思います。(ピリピ人への手紙1:12)

 

コロナウィルス感染拡大に伴う外出自粛が延長されようとしています。おそらく一カ月は伸びるのではないかと思われます。私たちの教会のオンラインライブ礼拝も5月10日までとしていましたが、5月24日まで当面延長をいたします。どうか、全てが神様のみ手の中にあると信じ、兄弟姉妹、今、私たちにできることを神様から示されて実行していこうではありませんか。
家の中にじっとしていると、なかなか刺激がなく、思考が固まってしまいがちです。入ってくる情報はコロナ関連のニュースばかりで、気持ちが重くなります。加えて、仕事に行けない。経済的不安。人と会えない寂しさ。家族がいるとまだ会話がありますが、ひとり住まいだと余計巣ごもり状態になってしまいます。マイナスのことばかり思い浮かんで、前向きな積極的な思考ができにくくなります。
聖書に出て来るパウロという人も何度も投獄され、困難な状況に置かれました。しかしそのようないわばマイナスの環境の中で、彼はプラスの面に目を向けることを忘れませんでした。
「兄弟たち。私の身に起こったことが、かえって福音を前進させることになったのを知ってもらいたいと思います」と語っています。パウロの身に起こったこととは投獄され、ローマの獄中にいる状態のことです。しかし、そのことが「かえって福音を前進させることになった」というのです。
彼の投獄がどのようにプラスとなったのでしょう。この聖書箇所の後にその内容が記されています。
第1にパウロの投獄によりローマの親衛隊という皇帝直轄のエリート部隊に福音が伝わったのです。第2はパウロを支援するヒピリピの教会の人たちが、パウロの投獄を受けて、福音の働きに一層燃やされるようになったのです。第3に、パウロに対して嫉妬し妬むクリスチャンたちが、パウロの投獄を口実に自分たちの影響力を発揮しようと、動機は不純ですが、熱心にキリストを証したというのです。パウロはすべてが福音を前進させることになったと捉えたのです。
私たちも置かれている状況で、マイナスのことばかり思い起こしてため息をつくのをやめたいと思います。  この状況でプラスの状況は何か。考えてみましょう。第一に時間ができたことです。その時間を有効に使えると考えてみましょう。今までは忙しくて聖書を読んだり祈りをすることも少なかった。では、聖書を読み始めてみましょう。祈りの時間を増やしてみましょう。誰か気にかかる方のことを思い、とりなしの祈りをして差し上げましょう。安否の電話やメールを送って差し上げましょう。あなたにできるチャレンジをしてみませんか。
兄弟姉妹の信仰成長のきっかけや励ましを受けるために、良かったら是非、私が始めた「今日のマナ」というボイスメッセージを聞いて見てください。そしてそれで終わりでなく、続いて祈りの時間を作ってください。友人や知り合いのことを覚えて祈り、教会の兄弟姉妹のことを顔を思い浮かべ祈ってください。祈りのノートを作って祈りを継続してみてください。また、このボイスメッセージを伝道対象者に転送して伝道に使ってみてください。知恵を出して、このマイナスの状況がプラスになるようにチャレンジしませんか。嘆いてばかりいないで、一歩踏み出しましょう。あなたの思考をマイナスからプラスに転換していきましょう。あなたから始まるのです。

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