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NO.610  2020.04.26

「愛する人のことを思う」

 

私は、あなたがたのことを思うごとに私の神に感謝し、あなたがたすべてのために祈るごとに、いつも喜びをもって祈り、あなたがたが、最初の日から今日まで、福音を広めることにあずかって来たことを感謝しています。(ピリピ人への手紙1:3-5)

 

コロナウィルス感染拡大に伴う外出自粛が続いています。わたくし自身、愛する兄弟姉妹と共に集って礼拝を捧げることができない寂しさと不自由さを感じます。いまさらながら、共に集って礼拝を捧げることがどれほどの恵みであるかということを覚えます。神様は必ず、この状況を働かせてすべてを益にしてくださると信じて祈っています。今しばらくの辛抱ですが、一日も早い収束がなるように神の御業が現わされるように共に一緒に祈ってまいりましょう。
特に今は、互いに会えないだけに、一人一人のことを覚えて祈らされています。しばらくお会いしていないけれど、あの方はどうしておられるだろうか。お身体が弱かったがどうだろうか。守られておられるだろうか。礼拝ではいつもあのあたりに座っておられたな、などと思い起こしながら、神様の祝福を祈らせていただいています。メールやラインでつながっている方々もおられますが、そのような環境のない方々とのつながりを持たせていただきたいと電話で連絡などをしています。
しかし、反対にいつも会っている時よりも会っていない今の方が、一人一人身近に感じることがあります。特に兄弟姉妹のことを思い起こしてお祈りすることが多いので、その時間に比例するのかもしれません。
パウロは福音のゆえにローマかエペソに投獄されていたと言われています。その獄中からピリピの教会に書き送ったのがピリピ人への手紙です。教会の兄弟姉妹から遠く離れ、幽閉されている。その状況下でパウロの慰めと励ましとなったのが、ピリピ教会の兄弟姉妹たちの存在でした。離れていればいるほど、兄弟姉妹のことが慕わしく、また大きな支えとなったのです。
パウロ自身、「あなたがたのことを思うごとに神に感謝し」、「あなたがたすべてのために祈るごとに、いつも喜びをもって祈り」と語っています。そして福音を伝えた時から今に至るまで、福音を広めるために共に奮闘してきたことを思い起こして感謝しているのです。何という強い絆でしょう。離れれば離れるほど、会えなければ会えないほど、互いの絆が強くなっていく。それがキリストにある愛の絆なのです。
わたくしもパウロと同じ思いで、兄弟姉妹のことを思い、感謝をささげ、喜びをもって祈り続けてまいります。共に福音を広めるために歩み続けられることを心より感謝をいたします。
私たちの教会も集まる礼拝は当面自粛が続きます(今のところ5月10日まで)。オンラインライブ礼拝や動画による礼拝、また各家庭における礼拝となります。しかしこのような時こそ、離れていてもそれぞれ置かれているところが礼拝場所であり、各人が教会であることを自覚し神様とつながってまいりましょう。
また、愛する兄弟姉妹に少しでもみ言葉の励ましがあればと願い「今日のマナ」と題した3分程度の音声メッセージを27日の月曜日からラインなどで配信をしていく予定です(随時、フェイスブックなどでも配信予定)。どうかラインを使っておられる兄弟姉妹でまだ招待ラインが来ていない方はわたくしとつながってください。招待ラインを送らせていただきます。キリストの教会が一つ体として結びついていきますように。

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