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NO.606  2020.03.29

「危機管理力を養う」

 

そういうわけですから、賢くない人のようにではなく、賢い人のように歩んでいるかどうか、よくよく注意し、機会を十分に生かして用いなさい。悪い時代だからです。ですから、愚かにならないで、主のみこころは何であるかを、よく悟りなさい。(エペソ5:15-17)

 

東京都の新型コロナウィルスの感染者数が増大しています。小池都知事は東京のロックダウンの危険性が迫っていることを訴え、今週末の不要不急の外出を自粛するよう要請をいたしました。
私たちの教会も、3月29日、4月5日の二回の礼拝をとりあえず、自宅礼拝に切り替え、礼拝の様子をライブネット配信、および動画配信をすることにいたしました。兄弟姉妹でネット環境、スマホ環境がある方はライブ礼拝で礼拝にご参加ください。また、ネット環境のない方は聖書を読み、み言葉を思いめぐらし、神様に祈りの時を捧げてくださいますようお願いいたします。
家庭で礼拝を捧げられる方は例えば、以下のような手順で礼拝を捧げてください。①静まり黙想をする②賛美(1曲)③礼拝感謝の祈り④聖書(例えば、今週は詩篇91篇を読んでみましょう)⑤思い巡らし(神様の約束と祝福を受け取りましょう)⑥祈り(コロナウイル収束、教会の働き、一人一人の祈りの課題など)⑦主の祈り。 30分から1時間の礼拝がよいでしょう。
このような困難な時にこそ、私たちの危機管理力を養うことが大切です。キリスト者としてどのような危機管理をしていけばよいでしょうか。聖書は、「賢くない人のようではなく、賢い人のように歩んでいるかどうか、よくよく注意し」とあります。賢い生き方、すなわち危機に対しての対応力が問われているのです。
先ず第一に現状を正しく認識することです。問題を過大に捉えすぎて、パニックに陥ったり慌てないことです。また、困難がないように思い込んだり、過小評価するのも危険です。それは信仰的な姿勢ではありません。コロナウィルスが増大している危機をしっかりと覚え、それに対して冷静に対応することです。パウロも「悪い時代」との認識をしっかり持っていました。
第二にこの時を「機会を十分に生かして用い」る時という認識を持つことです。機会の生かし方は様々なことが考えられます。じっと家で何もしないで、テレビばかり見ているのでは、機会を生かしていることにはなりません。  
このような時こそ、聖書を読むことを習慣化するチャンスととらえる。聖書通読のチャンスととらえる。神様との親密な祈りと交わりのチャンスととらえる。祈りの時間を増やしてみてください。神様を思う時間を取ってください。また普段連絡を取ろうと思っても取れない人たちへ電話やメール、SNSなどで連絡をして励ましたり、祈ったりすこともしてみましょう。また、教会も伝道用配布マスクを作成いたしました。このマスクを是非お知り合いの方々に差し上げてください。励ましと愛の奉仕を通して、恐れている人たち、弱っている人たちに仕えていこうではありませんか。神様が豊かに祝福してくださいます。
第三に「主のみこことは何か」を悟り求めましょう。このような時こそ神様はあなたにご自身のみこころを示そうとしておられます。一人一人が神様に問い、神様のみこころを悟り、受け取ろうではありませんか。
わたくしは東京ホープチャペルの牧師です。神の民と共に天の御国という目的地に向けて信仰の船を走らせている、いわば客船の「船長」のような役を担っています。牧師として、神様からの知恵とみこころにより、神と人に精一杯お仕えしていく覚悟です。なんでも困ったことがあれば言ってください。また、愛する兄弟姉妹も主の弟子として共に立ち上がってください。愛する兄弟姉妹の上に、神様からの圧倒的な平安と祝福、そして勝利がありますようにお祈りしています。

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