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NO.570  2019.07.21

「罪なき人が石を投げよ」

 

イエスは身を起こして言われた。「あなたがたのうちで罪のない者が、最初に彼女に石を投げなさい。 (ヨハネ8:7)

 

反社会的勢力との闇営業で吉本興業から契約解除となった芸人の宮迫博之さんと田村亮さんが、昨日謝罪会見を開きました。ギャラを受け取っていないと虚偽の説明をしたこともあり、本人たちが想像していた以上に大きな問題として連日取り上げられていました。
今回、二人の意志で会見を開いたのですが、涙ながらの謝罪会見で自分たちの行動によって迷惑をかけてしまったことを深く反省し、謝罪している姿が映し出されました。また、会社からの圧力で謝罪会見ができなかったという事情も明らかになりました。
また宮迫さんの相方の蛍原さんは何度電話しても、「大丈夫だから、俺は大丈夫」と繰り返して、宮迫さんを気遣い支えてくれていることや彼に対し本当に申し訳ないとの気持ちを吐露していました。
もちろん、今回のことで、間違ったことをしたことや虚偽説明をしたことを反省し、謝罪することは必要なことでしょう。またそのけんじめとして契約解除になったこともしかたのないことだったかもしれません。半ば公人のような立場にあるためその社会的影響力も大きいものがありました。
しかし、どこかで彼らにも救済の道と回復への道が開かれることが必要ではないでしょうか。会社の規範には違反したでしょうが、しかし刑事事件を犯したわけではありません。しかも、彼らはもう十分な社会的制裁を受けているのです。このようなニュースを見ると私たちも総じて批判する側に立ち、裁く側に立ちがちです。いつの間にか自分を善人側に身を置き、罪びととおぼしき人を裁くのです。はたして、わたしたちは彼らを裁く資格があるのでしょうか。
イエス様のところに、姦淫の現場でとらえられた女性が連れてこられました。律法学者たちは彼女をイエスの前に突き出して「先生。この女は姦淫の現場で捕まえられた者です。モーセは律法の中で、こういう女を石打ちにするように命じています。ところで、あなたは何と言われますか。」と迫りました。
最初イエスは身をかがめて、地面に何かを書いておられたのですが、彼らが問い続けてやめないので、身を起こして言われました。「あなたがたのうちで罪のない者が、最初に彼女に石を投げなさい。」すると、年長者から始めて、ひとりひとりと出ていき、最後、イエスとこの女性だけになりました。
イエスは「わたしもあなたを罪に定めない。行きなさい。今からは決して罪を犯してはなりません。」と言われ彼女を解放されました。イエス様ご自身、この女性を罪に定めることはされませんでした。
裁きには本当の解放はありません。愛と赦しのあるところにこそ、救いと再生の道があるのです。私たち自身、自分の中に罪があることを自覚したいと思います。罪なき者だけが人を裁くことができるのです。私たちはだれひとり、人を裁くことはできないのです。唯一罪なきイエスだけがさばくことがお出来になるのです。しかし、そのイエスが彼女を裁かず赦されたのです。ここに神の愛と救いがあるのです。イエスの言葉を深く心に留めたいと思います。

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