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NO.532  2018.10.28

「固定観念に縛られてはいないか」

 

「ここに少年が大麦のパンを五つと小さい魚を二匹持っています。
しかし、こんなに大ぜいの人々では、それが何になりましょう。」
(ヨハネの福音書5:9)

 

その昔、イギリスのロンドンでは鮮度の良いニシンを食べることはありませんでした。ロンドンまで運んでくるまでにみな死んで鮮度が落ちてしまいましたから、加工したものしか食べられなかったそうです。ところがある時、市場に生きのよいニシンが出たのだそうです。それを出荷したのはある漁師でした。そしてこの漁師は大儲けをしたのだそうです。
どうしてこんなことができたのかとみんな驚き、その秘密を聞きたがりましたが、頑として教えてくれません。しかし親しい漁師の友にはやっとその訳を話してくれました。
それは偶然のことだったのですが、大量に取れたニシンを持ち帰っていたのですが、もうそろそろ加工をしないといけないと思い水槽を見ると、多くのニシンが元気だったのだそうです。どうしてだろうと思って水槽の中を見ると、ニシンに紛れて、なぜかナマズが入っていたのだそうです。すると、ニシンはナマズに食べられまいと必死で泳ぎ回り、結局元気なまま港に着いたのだそうです。以来、この漁師は必ずニシンが取れるとナマズを入れるようにしたという話でした。
これは歴史学者トインビーが固定観念がいかに自分を縛っているかというところで話した逸話だそうです。ほとんどの漁師は新鮮なニシンはロンドンでは食べられない。そう思い込んでいました。無理だと思っていたのです。しかし、ひとりの漁師がその固定観念を破ったのです。
私たちもなんと固定観念に縛られていることかと思わされます。確かに経験は大切です。しかし、その経験が時には自分の行動や考え方を固くしてしまっていることがあるのです。

聖書の中には人々の固定観念にチャレンジされたイエスのお姿がたくさん出てきます。あるとき5000人の群衆を前にしてイエスは弟子たちに「どこからパンを買ってきて、この人々に食べさせようか。」と言われました。ピリポは「めいめいが少しづつ取るにしても、二百デナリのパンでは足りません」といい、アンデレは「ここに少年が大麦のパンを五つと小さい魚を二匹持っています。しかし、こんなに大ぜいの人々では、それが何になりましょう。」と少年が差し出したわずかな5つのパンと二匹の魚を嘆いたのでした。
しかし、イエスはこの少年の差し出した5つのパンと2匹の魚で5000人を食べさせたばかりか、余ったパンくずを集めると12のかごがいっぱいになったのでした。
イエスは私たちの信仰に絶えずチャレンジをされます。あなたの信仰は常識的な信仰の枠の中に納まっていませんか。自分が信じられないことは信じられないと思い込んではいませんか。神様は全知全能なお方です。私たちの思いつかない方法を持っておられるのです。
今日も信仰のチャレンジ受けましょう。自分の固定観念を砕いていただきましょう。少年のように持っているものをイエスに差し出しましょう。だめだ、できないと嘆くのではなく、神にはできると信じて前に向かって前進していきましょう。主が助けてくださいます。

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