「違いを認める」
ある日を、他の日に比べて、大事だと考える人もいますが、どの日も同じだと考える人もいます。
それぞれ自分の心の中で確信を持ちなさい。(ローマ人への手紙14:5)

帝京大学のラグビー部を9連覇に導いた岩出監督がそのインタビユーの中でコメントをしていました。「選手の中には、主に「カメ型タイプ」と「うさぎ型タイプ」があります。それぞれの個性に合わせて指導を心がけています。」と言われていました。
「カメ型タイプ」の選手には、その学生に合わせて、少しづつの目標を与えるのだそうです。性急に高い目標を要求すると自信や意欲を失ってしまいます。忍耐をもって一歩一歩目標を達成することを教えます。それを継続しているとあるとき、急にできるようになるのだそうです。
一方「うさぎ型タイプ」の選手は、何でもすぐ器用にこなせる選手です。しかしそれで良しではなく、彼にはさらに次の目標があることを教えて、自己満足に陥らないようにさせ、動機づけを与えているのだそうです。
私たち一人一人についても同じことが言えることではないでしょうか。成長はみな一律ではありません。一人一人違います。ある人は「うさぎ型タイプ」のような人がいます。何でも呑み込みが早く、どんどん成長していく人がいます。なんでも一気にやってしまいたい。早く片付けてしまいたいと思うタイプです。そして意外と器用にできてしまうのです。しかし気を付けないといけないのは自分ができると思うと、自己満足に陥ってしまったり、何でもできると錯覚してしまうことです。またできないように思える人を裁くようになってしまうので気を付けなければなりません。
また、反対に「カメ型タイプ」の人もいます。成長するのに時間がかかります。いろいろな、しがらみがあるとそれが邪魔をしたりもします。自分が自分でなんでこんなに進むのが遅いのだろうと思うこともあるでしょう。しかし大丈夫。一歩一歩です。コツコツ少しづつ進んで行けばよいのです。その方が身に良くつくということがあるのです。
パウロが手紙を書いたローマの教会にもいろいろな人がいたようです。中には菜食主義の人もいて肉は食べなかったようです。またある人は何でも食べていたようです。また、ある人は暦を気にして、この日が大切だと思う人もいたり、毎日同じだと思っていた人もいたようです。それぞれみな違っていましたし、信仰の弱い人もいたのです。パウロはそれぞれの違いを認めつつ、裁くのではなく、受入れ、支えることを勧めました。
現代の教会も同じです。忘れてはならないのは私たちの教会はキリストの体だということです。神の家族であり、愛の共同体です。皆が違いますが、お互いが必要としている存在なのです。ですから、お互いの違いを認め合いながら、キリストを見て成長を目指していきましょう。互いを比較し足り、裁き会わないことです。あるいは自分の意見を押し付けないことです。見上げるべきお方はキリストです。キリストならどうなさっただろうかと考えながら信仰の歩みを進めてまいりましょう。