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NO.509  2018.05.20

「影響力」

 

人の子が来たのも、仕えられるために来たのではなく、かえって仕えるためであり、
また、多くの人のための、贖いの代価として、自分のいのちを与えるためなのです。(マルコ10:45)

 

2010年、チリのサンホセ鉱山で崩落事故が起こり、坑道が崩れ、33名が地下に70日間閉じ込められたという事故を覚えておられる方も多いでしょう。懸命の救助作業の結果、全員が無事に救助されるのですが、救助された時、全員が元気でとても明るく健康だったということが更にみんなを驚かせることになりました。長い間、極限状態に置かれていたにもかかわらず、耐えることができたのには三人の優れたリーダーがいたといわれています。
一人は班長のルイス・ウルスエア。彼はみなが規律を守り安心して過ごせるようにリーダーシップを発揮しました。もう一人はヨニ・バリオス。彼は15年前に6ヶ月間看護師をした経験を生かし、33名の健康を細かく気を付け世話をしたのです。
三人目はマリオ・ゴメス。彼は63歳の最年長でした。彼は、この危機的な状況の中で、鉱夫たちを励まし、絶えず祈り、慰める役をになったのでした。
救出後、多くの人たちが関心を持ったのはこの第三のリーダーの事でした。班長や心身の健康に気を付ける第一、第二のリーダーは理解できるが、第三のリーダーは普段は目立たない人でした。しかし彼の祈りや励ましによって多くの人たちが力を得て耐えることができたのです。やがて人々はこの第三のリーダーのことを「霊的なリーダー」と呼ぶようになったということです。
私たちはリーダーシップをどのように理解しているでしょうか。今、リーダーシップは「影響力」と定義づけられるのが一般的です。私たちはリーダーを何か、特別な能力のある人、カリスマのある人、引っ張っていく力のある人、言葉巧みな人などと考えがちです。
しかし、リーダーとは人々に良い影響を与える人のことなのです。小さいときから今に至るまで、私たちは様々な人から影響を受けて育ってきました。両親や、兄弟、学校の先生、上司など。あなたに影響を与えた人は言わばあなたにリーダーシップを発揮した人ということができます。
そのように考えれば、私たちはよい影響力を与えることのできるリーダーになることができるのです。前述の第三のリーダーとも呼べるマリオ・ゴメスさんは、人々を励まし、祈り、支えた霊的なリーダーでした。私たちも、祈りの人になることができます。人々の良いところを見つけて、励まし、サポートすることができるのです。私たちは霊的なリーダーになる可能性を大いに秘めているのです。
イエスキリストはその意味でも私たちも模範です。イエスが示されたリーダーシップは、私たちのために命をささげて仕えてくださったのです。イエスこそ「仕えるリーダー」すなわちサーバントリーダーです。彼の生き方は全世界に影響を及ぼしました。世界の人口の三分の一がクリスチャンになったのです。あなたの周りにいる人に仕えていきましょう。キリストの愛をいただいて、愛のリーダーシップを発揮いたしましょう。あなたの存在がどれほどの影響力を与えるか。決してあなたの存在は小さくはないのです。

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