閉じる

 

 

NO.400 2016.04.17

「神の国の価値観(6)」-信仰によって歩む -

 

信仰は望んでいる事がらを保証し、目に見えないものを確信させるものです。(へブル人への手紙11:1)

 

先週14日木曜日の夜に発生した熊本を中心とした大地震は甚大な被害を及ぼしています。今もなお余震が続き、予断を許さない状況です。更に16日の土曜日未明に起こった地震は、マグニチュード7.3を記録し、阪神淡路大震災と同じ規模の地震であると言われています。
また、震源が活断層に沿って阿蘇から大分へと移動しており、なお大きな地震が発生する可能性も指摘されています。熊本城の城壁が崩れ、阿蘇の橋は崩落し、あちこちで家屋の倒壊が起こっています。何とか一にも早く余震が収まり、収束に向かってほしいと願うばかりです。
私たちの教会員の兄弟姉妹も、福岡、久留米、熊本在住の方々がおられます。地震発生後、連絡を取りましたが、無事が確認されています。しかし、家の中はめちゃめちゃだったり、家の前の土手が崩れて、スーパーの駐車場に車ごと避難していますと言われる方もおられます。大雨も降ることも予想され、今後の事態を見守るほかはありませんが、主が守り支えてくださいますように。どうか兄弟姉妹の熱いお祈りをお願いいたします。
今は、地震が発生したばかりで、その対応に必死に追われておられると思います。しかし、その中でも被災された方々に、神様の導きがあり、神の計り知れない御業が現わされるようにと祈るものです。このような困難な時にこそ、皆で助け合い、信仰の力が発揮されるように、絶えず全能なる神様を見上げてまいりましょう。
神の国の価値観の大きな恵みは、「信仰によって歩む」ということです。現実はどのように苦しく、希望が持てないような状況にあっても、おかれた状況を支配し導いておられる神を信じ、見上げて生きる、それができるのが神の国の価値観に生きる信仰者にほかなりません。
聖書の信仰の先輩たちは、みんなその信仰によって称賛されました。ノアは洪水など起こりようもないと思われているときに、神の計画に従い、箱舟を造り、神の裁きに備えることができました。
アブラハムは行くべきところがわかりませんでしたが、神を信じて約束の地を目指して出ていきました。またアブラハムとサラは年老いて、子どもは不可能と思われていましたが、約束された方は真実な方だと信じ徹し、やがてイサクを手に抱くことができました。
今置かれている状況がどれほど苦しく、大変であっても、自分では理解できないことの中に置かれていたとしても、神の全能の御手を信じましょう。今はまだわからないことも神はやがてわからせてくださると信じて、主イエス様に望みを置いて歩んでまいりましょう。
黒く暗雲が立ち込めている状況でも、黒雲の上には太陽がさんさんと照っているように、私たちの問題の上には神の御手が置かれていることを信仰によって信じようではありませんか。神は、神を愛する者のためにはすべてを働かせて万事を益としてくださるお方です。今日のような時にこそ、信仰によって歩むことを心がけてまいりましょう。

閉じる