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NO.398 2016.04.03

「神の国の価値観(4)」-新しく創造された者 -

 

だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。
古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。(Ⅰコリント5:17)

 

自分が日本人であることを強く意識するのは海外に行った時です。日本政府発行のパスポートを持っているというだけではなく、異文化の中に身を置くと自分が日本であるということをいろいろな場面で意識することになります。また、旅行が長くなると、日本食が恋しくなります。成田について、朝食にしゃけの塩焼きとみそ汁を食べると、日本に生まれてよかったとほっとしたりもします。食べ物だけでなく、生活スタイル、思考、価値観など、日本人の文化が染みついていることを意識するのです。 キリストを信じて生きるとは、神の国の住人として生きるということです。パウロも「私たちの国籍は天にあります。」(ピリピ3:20)と語っているように、天国籍を手に入れていると言えるのです。 天国人として生きるということをしっかりと自覚しましょう。その生き方とは、「だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。」と語られているみ言葉の中に見出すことができます。キリストを信じるということは新しく創造されたということです。 ニコデモという律法の学者にイエスは「まことに、まことに、あなたに告げます。人は、新しく生まれなければ、神の国を見ることはできません。」(ヨハネ3:3)と語られて、新しく生まれることを求められました。しかしニコデモには、新しく生まれるということが理解できませんでした。年を取り老人になっているので、どうして再び母の胎内に入って出てくることが出来ようかと、チンプンカンな返答してしまうのでした。 イエスが語られたのは、肉体的変化ではなく、霊的な変化のことでした。霊的生まれ変わりの事であり、霊的に新しくされるという意味でした。それは人にはできず、神様の手により、ご聖霊様の働きによってのみ可能なのです。それが新しく生まれるという意味だったのです。 過去の延長線上にキリスト者の生き方があるのではありません。少しましな人生を生きているのでもありません。神を信じたことで、私たちは全く新しくされた自覚を持ちましょう。 英語の聖書には「ニュークリエーション」すなわち新しい創造と表現されています。この創造は天地創造の創造と同じ言葉です。神のことばによって天地宇宙が創造されたように、私たちもキリストによって新しく創造されたことを覚えたいと思います。 また、過去に引きずられて生きることをやめたいと思います。過去は過ぎ去り新しい人生を与えられたのです。天国人として、私たちは新しく創造されたものとして、堂々と生かされるものとなりたいともいます。 天国人として神が発行された身分証明書である救いのパスポートを持ち、どこを、どのように旅をするにも、神の守りと助けを常に受け、この世の中で新しく生まれた者として生きていくのです。 新しく創造された者らしく、神と共に歩み、いつも喜び、絶えず祈り、すべての事に感謝しつつ歩んでいこうではありませんか。

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