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NO.362 2015.07.26

 「何を誇りとして生きるか?

 

ある者はいくさ車を誇り、ある者は馬を誇る。しかし、私たちは私たちの神、主の御名を誇ろう。 (詩篇20:7)

 

私の友人に高級外車を所有している人がいます。周りの人には内緒のつもりなのですが、自分はうれしいので、周りの人につい話したくなるようです。しかし、同時にその維持費も大変なもので、傷をつけられたり盗難に会ったりするリスクを避けるために、管理会社に管理費を払って管理してもらっています。出張も多いのでなかなか乗る機会はないようです。もちろん彼には高級車を買えるだけの財とステータスがあるので、それをとやかく言うことはありません。しかし、物が増えると悩みが増えるように、かなりのエネルギーを費やしているようです。
さて、私たちは何を誇っているでしょうか。私たちの価値が所有にあると、物を所有し、財をためることが全てのように思えてしまいます。またこの世の風潮もそれを助長しています。しかし、目に見えるものはやがて朽ちていきます。壊されたり奪われたりする可能性もあります。
詩篇の作者であるイスラエルの王ダビデは、一介の羊飼いから王にまでになった人です。彼が王になれたのはまことの神に対する忠実な信仰の故であることを知っていました。ですから、国を真に守るのは戦車や軍馬ではなく、万軍の主である神以外にないということを自覚していたのです。「ある者はいくさ車を誇り、ある者は馬を誇る。しかし、私たちは私たちの神、主の御名を誇ろう。」と彼自身が告白しているとおりです。それ故神は必要ないくさ車や軍馬も与えてくださったのです。
私たちが何をさておいても最優先すべきことは、神との関係です。神を私たちの人生の中心に据え、このお方の言われることに従って生きることです。そうする時に私たちの人生は定まってくるのです。
人生には様々な問題がやってきます。その問題を乗り越えるためにはお金がいる。人の助けがいる。健康が必要だ。など思い煩うことが多々起こります。しかし、そのような必要を覚えつつも、まず優先すべきは神に対する信仰を明確にし、神に従って生きることです。その時に神は必要な助けや導きを与えてくださるのです。
8月30日は洗礼式が予定されていますが、6名の方々が備えておられます。それぞれに様々な人生を歩んでこられましたが、人生の中心にキリストを据え、キリスト中心の生き方をする決心をされたのです。問題や試練の中でキリストの救いを体験された方やキリストを信じることで心にまことの平安が与えられた方もおられます。どの方も救いを体験され、キリストを主と信じて生きていくことを決意されています。
 「私たちは私たちの神、主の御名を誇ろう」これこそ私たちの持つべき人生の態度です。主はあなたのために素晴らしい人生を備えておられます。「世と世の欲は滅び去ります。しかし、神のみこころを行う者は、いつまでもながらえます。」(Ⅰヨハネ2:17)この御言葉を信じてまいりましょう!

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