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NO.355 2015.06.07

 「人生の目的を知ろう

 

私たちは神の作品であって、良い行いをするためにキリスト・イエスにあって造られたのです。         
(エペソ人への手紙2章10節)

 

親子の会話です。「遊んでばかりいないで、少しは勉強しなさい!」「なんで勉強しなければいけないの?」「いい大学に入るためよ!」「それから?」「いい会社にはいるのよ!」「それから?」「いい人と結婚して幸せになるためよ!」「ふ~ん…」「どうしたの?」「じゃ勉強してもあまり意味ないんじゃない?」「どうして!?」「その結果がお父さんでしょ。」
このような論法ではなぜ勉強するのかという説得力には欠けるでしょう。私たちの人生も同じです。何のために生きているのか。本質的なところから私たちの生きる意味や目的を知らないと、生きることの喜びや仕事や勉強、家庭生活の幸せを実感することはできません。
永遠のベストセラーと言われる聖書では私たちのアイデンティティー(自己認識)を明確にしています。そしてそこから人生の目的と意味を示しているのです。
第1に、私たちは神の作品であるというアイデンティティーを持つことの大切さです。作品ですから、唯一無比の存在です。製品のように同じものが沢山ある中の一つではないのです。この世界で一人しかいない、ユニークでかけがえのない存在です。また、神の作品ですから、神が創造された逸品です。もしあなたが陶芸家だとしたらどのようにして作品を造りますか?一生懸命作品を想像しながら、最高のものを造ろうとするでしょう。何度も時間をかけ考え、これだと思うものを作り上げるはずです。神様も同じです。
聖書の最初の書物、創世記に「神は人をご自身のかたちとして創造された。神のかたちとして彼を創造し、男と女とに彼らを創造された。 神は彼らを祝福された。」(創世記1:27~28)とあります。神は私たちを神の作品として、しかもご自身に似せて造られたのです。そして私たちを祝福されたのです。私たちは、決して失敗作品でもなければ呪われた存在でもないのです。ほどほどの程度のものでもないのです。最高の傑作作品として造られたということを心に銘記いたしましょう。
第2に、「良い行いをするため」に造られたことを知ることです。これが造られた目的です。良い行いとは何でしょうか。それは私たちが最高に輝き、神の目的をあらわす生き方のことです。それを使命と言い換えることもできるでしょう。あなたらしく、あなたならではのかけがえのない人生を生きることです。人と比較する必要もなければ、競い合うことにエネルギーを費やすこともないのです。
第3は、神との関係を回復して生きることです。神は私たちの霊的な父です。今まで神との関係がなかったということは、神から離れて、さ迷い歩いていたことになります。今までその様な自覚はなかったかもしれません。しかし人生に渇いていたことはないでしょうか。様々な誘惑の中に捕らわれていたことはないでしょうか。自分ではこれではいけないと思いつつ、その現状から脱出できないで苦しんでいるということはないでしょうか。それは霊的親である神から離れている状態がもたらしている現実です。
自分の力では現状を変えることはできないかもしれません。しかし、神は私たちを救い出すために、ひとり子イエスキリストを送ってくださいました。イエスを信じ神との交わりが回復するとき、様々な縛りから解放され、人生の真の目的を見出すことができるのです。神は今日あなたにそのような道を用意しておられるのです。自分独りぼっちの人生を終わりにして思い切って神の懐に飛び込もうではありませんか。

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