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NO.149  2011.06.26

「サポート体制」

 

神は、あなたがたを、常にすべてのことに満ちたりて、すべての良いわざにあふれる者とするために、
あらゆる恵みをあふれるばかり与えることのできる方です。(Ⅱコリント9:8)

 

先週、和田兄と加藤兄と3人で宮城県の石巻市に震災ボランティアに参加いたしました。サマリタンズパースという超教派のキリスト教団体が設営した登米市東和町にあるベースを拠点に活動をいたしました。
DSCN0447.JPG 今回の主な活動は津波で半壊状態の家の修復作業を手がけました。専門家によって修復可能と見なされた住宅をとりあえず住める状態にするという作業です。殆どの家が一階全て津波によって海水とヘドロをかぶっていますので、先ず家財道具を出し、壁を壊し、床を剥ぎます。それから床下のヘドロを撤去し、高圧洗浄機で床や壁を洗い流します。次に消毒をして大工さんが床と壁を張れる状態にまで持って行くという作業です。時々作業の様子を見に家の持ち主の方が来られるのですが、次第にきれいになっている様子を見て安心されたり、私達に声をかけてくださったり、そこからコミュニケーションが深まっていきました。DSCN0392.JPG
家主さんにとってみれば、民間の団体が全て無償で家の修復をしてくれるのですから、感謝以外の何ものもないようです。最初は警戒していた近所の人達も、修復の様子を見るにつけ、自分たちの家も修復してくれないかと依頼してくるようになり、修復の働きがどんどん広がっています。
作業の最後にはお祈りをするのですが、そのお祈りにも積極的に参加してくださり、自然な形で関係が作られていくのは本当に感謝な事です。一人のご主人は家族が亡くなったことや震災当時の緊迫した様子を話してくださいました。現地で作業をしてみなければわからないことも沢山あり、多くのボランティアが必要とされていることを痛感させられました。人々のニーズを満たすことで関係作りが豊に出来る事を教えられます。教会の兄弟姉妹の中で、時間の取れる方は、是非1度参加されることを心からお勧めいたします。DSCN0402.JPG
特にこのサマリタンパースという団体は様々な災害等で傷ついた人達の精神的、身体的援助をすることを目的に設立された団体で、今までに世界中でその活動を展開してきました。今回参加してこのような団体のバックアップやサポートがあればどんなにかボランティア活動が行いやすいかということを実感いたしました。ベースを設営していますから、そこで寝泊まりが出来ます。食事やシャワー、必要な工具や機材は全て揃えてあるのです。また、それらが全て無償で提供されるのです。ですから、どんな素人でも最小限、安全靴やゴム手袋を用意できれば参加が出来るのです。この団体がいかにしっかりとした組織で、人、物、金、オペレーションの全てが整っているかということが本当によくわかります。
実際、この震災が起こったときのサマリタンパースの対応は迅速でした。震災の翌日には支援体制を整えて日本に向かう手はずを整えていたのです。そうして3日後には日本に来て活動を開始したというのですから驚きです。神の愛に動かされた彼らの働きとサポートはキリストの愛の具現化そのものです。同時に神が天上のその豊かさの中から、彼らを通して支援を送ってくださっていることに感謝せずにはおれません。
DSCN0438.JPG神は私達の全ての必要を満たすものをお持ちです。そのあらゆる恵みを持って私達をサポートしたいと願っておられるのが神様なのです。このお方への信頼が一番の安心です。神のサポート体制が私達のためには常に備えられていることを覚えつつ、私達も渇いている方々をサポートするものへと変えられていきたいと願わされます。

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