閉じる

NO.144  2011.05.22

「霊的雰囲気」

 

キリストの平和が、あなたがたの心を支配するようにしなさい。
そのためにこそあなたがたも召されて一体となったのです。また、感謝の心を持つ人になりなさい。
  (コロサイ人への手紙3:15)

 

先日、出張先でクリスチャンの姉妹とお交わりをいたしました。その方は洗礼を受けてまだ1年と経っておられません。でも、その方が醸し出されている雰囲気は本当に和やかで、感謝が溢れ、輝いておられました。洗礼前の状況も知っているのですが、救われる前は様々な問題で悩み、苦しんでおられました。会うごとに自分の辛いことや苦しいことを話されるのですが、言葉の端々に苦々しさが感じられ、表情も暗く、重々しい雰囲気で、話しをしているとこちらも沈んでいくようでした。
しかし、今はまだ問題の全てが解決しているわけではありませんが、神様を見上げ、主に生かされていることを感謝し、喜んでおられるのです。交わっていてもこちらも励まされ、その方の喜びが伝わってくるのです。人の雰囲気はこんなにも変るものだとつくづく感じさせられ、また主に心から感謝をいたしました。最近は色々な方にイエス様の恵みを証しておられて、何人もイエス様の元に導いておられるのです。
人は皆それぞれ雰囲気を持っています。元気な人は元気な雰囲気。落ち着いた人は穏やかな雰囲気。そわそわしている人はいつも落ち着かない雰囲気。よく不平不満を言っている人は何かとげとげしい雰囲気。愛する兄弟姉妹はどのような雰囲気を持っておられるでしょうか。身近な人に聞いてみて見てください。周りの人が一番よく知っていると思います。
私達一人一人もそうですが、教会も人の集まりですから、固有の雰囲気があります。長く教会に来ていると余り感じなくなっているかも知れませんが、初めて来た方には教会の雰囲気には敏感です。また、しばらく教会を休んでいて久しぶりに教会に来られた方も、教会の雰囲気には妙に敏感になっています。
教会の中に暖かい雰囲気やフレンドリーな雰囲気。また明るく、笑いや賛美のある雰囲気は大変重要です。それらは人の中から出てくるものなので、一人一人の心の状態がそのまま表に出てきているとも言えるのです。同時に教会は神を中心とした交わりですから、霊的な雰囲気が豊かであることが大変重要です。それは人為的に造り出せるものではありません。一人一人の神様に向かう信仰の姿勢に伴って現れる雰囲気だと言えます。
では、どのようにすれば豊かな霊的な雰囲気が醸し出されるでしょうか。その中心は先ず祈りと御言葉です。よく祈る教会には神様の御業が豊かに現わされます。聖霊が働かれ、一人一人の心の壁が取り除かれて、素直に神様に向けるようになるのです。語られる御言葉を皆が真剣に受け止め、御言葉に生きようとする人達が多く起こされます。
また、礼拝の賛美も重要です。賛美は神様への礼拝です。その賛美で天の窓が開かれるのです。あなたの心に聖霊が宿り、神の力と神の品性が培われてくるのです。また、キリストの愛の実践を教会の兄弟姉妹の間で実践し、遣わされている家庭や職場で行なっていくとき、人々はその雰囲気に魅了されるのです。愛と優しさ、温もりなどです。ですから、お互いに霊的雰囲気を大切にいたしましょう。主を心から仰ぎ、聖霊の感動と喜びをいただき、キリストの平和の中に導かれて前進していこうではありませんか。

閉じる