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NO.140  2011.04.24

「よみがえりのいのち」

 

もしイエスを死者の中からよみがえらせた方の御霊が、あなたがたのうちに住んでおられるなら、
キリスト・イエスを死者の中からよみがえらせた方は、あなたがたのうちに住んでおられる御霊によって、
あなたがたの死ぬべきからだをも生かしてくださるのです。
(ローマ8:11)

 

主イエスキリストの復活を心よりお祝い申し上げます。主イエスは死を打ち破ってよみがえってくださいました。私たちはもう一度、イエスのこの復活のいのちが私たちに豊かに注がれることを心から信じたいとおもいます。
今日のこの復活祭を単に過去の歴史的事実として、また記念日として祝うだけなら、あまり意味がありません。しかし、復活のイエスのいのちの実体に触れるなら、どれほど私たちの信仰に変革がもたらされることでしょうか。人間的には信じがたい神の奇跡がおこったのです。よみがえられたイエスは今、私たちの現実の世界に生きて働いておられるのです。これこそキリスト信仰のユニーク性です。
 私たちが直面する現実は、嬉しいことばかりではありません。突如として、何でこのようなことがと思われることが起こることもしばしばです。しかも予期していないときに、突然試練が襲いかかってくる。自分の力で頑張ろうとしても頑張れないという限界を覚えるのです。そのような時にこそ私たちは復活の主に出会う必要があるのです。
 先日の牧師の会合でうかがった話です。ある教会の教団の前代表が宮城の南三陸町に住んでおられて今回の大震災に遭われました。地震の直後から連絡がつかず、行方不明状態となりました。すぐに何人かの牧師たちが地震の翌日、新潟経由で大変な思いをして現地に入ったそうです。3日がかりで捜索した結果、一つの避難所にその牧師先生が避難しておられる事がわかり、一同主に感謝し、安堵しました。
それから、毎週のように現地に救援物資を届ける活動が始り、今まで続けられてこられました。そうしてそのような活動をされている内に、若い牧師たちの間に現地に教会をもう一度建て上げようというビジョンが与えられましたそうです。もう、すでに新規の開拓に向けての場所探しがはじまっているそうです。主はキリスト者の心を動かしておられ本当に神様は素晴らしいお方です。皆が逃げたい、避けたいと思うような場所にこそ必要があるのです。
今回の未曾有の大震災がもたらした痛みと苦しみのなかで、なお、復活の主の力に支えられて立ち上がろうとしている教会があることは何という力でしょうか。被災された牧師先生や信徒の方々に主の助けが与えられるように祈りましょう。今こそ復活の主の力が現わされる時であると信じます。
聖書の御言葉のように主イエスをよみがえらせた方の御霊が私たちのうちに住んでいてくださるなら、私たちの死ぬべき体も生かしてくださるのです。あなたにもこのキリストの復活の力を注がれていることを忘れないでください。もう一度私たちの心の内に主の復活がおこるように祈ります。主はよみがえって生きておられるのです。

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