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NO.136  2011.03.27

「気をくじくな」

 

もしあなたが悩みの日に気をくじくならば、あなたの力は弱い。(箴言24:10)

 

大地震から2週間が過ぎ、ライフラインや道路の復旧が進みつつも、まだまだ手つかずの所も沢山あるようです。関東一円も水への放射線混入の影響を受けています。人体への影響の正確な情報がなかなか判らないために、ミネラルウォーターを求めて皆が右往左往しています。いつになったら収まるのか見当がつかないので余計に不安になるのです。
 このような時に一番気をつけなければならないのは風評被害でしょう。不安に駆られた人達が普段の落ちついた生活が出来ずパニックに陥り、我を忘れてしまうのです。また、一日中テレビの前にすわって、津波の様子や被災状況ばかりを見ていると一層気が滅入って来たという人もいて、何でもかんでも情報を入れることの危険性を覚えます。もちろん情報は必要ですが、繰り返し辛い状況を見ていると私たちの心に影響が出てきます。情報に振り回されないためにも一呼吸置いて行動したり、テレビから離れて普段通りの変らない生活を心が架けることも必要です。
「もしあなたが悩みの日に気をくじくならば、あなたの力は弱い。」と聖書は語ります。悩みが襲ってきた時、それに負けてしまいそうになり気がくじけそうになります。それは悩みが不安や恐れを生み出すので、それらに影響を受けてしまうからなのです。
それが弱い私たちの現実です。だからこそ私たちは何にもまして、心を変らない聖書の言葉にしっかりと結びつけておくことが必要なのです。気分のままに生きていると、落ち込んだときは何もする気になれないでしょう。それを放置しておくと益々深みにはまっていってしまいます。思い切って、無理をしてでも、聖書の言葉を心につなぎ止めるようにすることです。
旧約の時代から、イスラエルの人達は神の言葉を意識づけるために工夫をいたしました。御言葉の入った箱を頭に結びつけたり、革紐で腕に巻き付けたり、門柱に御言葉の箱を貼り付けたりしたのです。まことに、その人は主のおしえを喜びとし、昼も夜もそのおしえを口ずさむ。」(詩篇1:2)とあるように、神の言葉を声に出して口ずさみましょう。また賛美をしましょう。賛美歌や賛美をどんどん沢山捧げましょう。力は上からやってくるのです。
更には神様の素晴らしい恵みや祝福の証しに心を留めましょう。生きた証しに励まされます。被災され大きな試練の中にある福島第一聖書バプテスト教会の佐藤彰先生から恵みの証しが届けられています。


「・・・しかし,なによりの奇跡は,誰からも「どうして神は私たちをこんなめに遭わせるんだ」とか、「神はいない、もう信じない」とのことばが聞こえてこないことです。所在の確認がとれたた160名の兄弟姉妹からは口々に,「主はすばらしい」とか「これからはもっと,神を信頼して歩んでいきたい」との報告が届いています。彼らはいつから,こんなに信仰が強くなったのでしょう。昨日はともに旅をしている方の3名の方が涙とともに,信仰告白をし,イエス様を受け入れました。ハレルヤ。天でどれほどの喜びが起こったことでしょう。重苦しい震災の中で見る,何よりの実です。」(抜粋)

 

主はこの震災のただ中で働いておられるのです。主の恵みは私たちに十分なのです。ハレルヤ!!

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