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NO.135  2011.03.20

「わたしを遣わしてください」

 

私は、「だれを遣わそう。だれが、われわれのために行くだろう。」と言っておられる主の声を聞いたので、言った。
「ここに、私がおります。私を遣わしてください。」
(イザヤ6:8)

 

【放射能漏れ】3号機は一定の安定状態

東北関東巨大地震から一週間が過ぎました。自然災害としては経験したことのない未曾有の被害の大きさにうろたえるばかりです。まだまだ多くの被災者の方々が寒さに震え、救援物資の到着を待っている人達が大勢おられます。やっとライフラインが回復しはじめましたが、十分に生活用品や油が回らず、我慢の日々が続いています。
2年前に教会のバイブルフェロシップで御世話になりました佐藤彰先生の教会は福島第一原子力発電所のすぐそばにある大熊町に位置しています。地震の時は佐藤先生ご夫妻は千葉の東京キリスト神学校の卒業式に出席中だったそうです。月曜日まで動くに動けず、しかし教会員の方々の安否確認のために居ても立ってもおれず、祈りの中で過ごされたそうです。ニュースでは津波に襲われた町のこと、原発の放射能漏れで避難命令が出たこと。教会員の方々が着の身着のままで避難所に移されたこと。連絡が取れない60名あまりの人達のこと。佐藤先生の心配と心の痛みが伝わってくるようでした。やっとのこと福島にたどり着いた先生は、避難所の教会員の方々と礼拝をされたそうです。涙を流しつつ捧げられた礼拝のようすがメールに綴られていました。(詳細は兄弟姉妹にお配りしている救済支援の要請のプリントの裏側に記されていますので、是非ご一読ください。)
そうした中、私に回ってきましたメールの中に大変励まされる記事がありました。あの放射能漏れの福島第一原発で、燃料棒を冷却するために続けられている送電線の敷設工事にチームのリーダーとして携わっている人の一人に佐藤彰先生の教会員がおられるのだそうです。その他にも4名のクリスチャンたちがこのミッションに携わっているそうです。彼らの命を賭した作業で、燃料格納容器の冷却や燃料貯蔵プールの冷却が格段に進む可能性があり、この原発事故収束の大きな鍵を握っています。
どうか愛する教会の兄弟姉妹、放射能の脅威にさらされながらも必死で戦っている方々のために熱いお祈りをお願いいたします。私たちには名前さえ知らない方々ですが、危険をも顧みず苦難に向かっている勇者たちに胸が打たれます。
この国の困難に立ち向かう人達のことを思うと、私たちも出来る限りのことをさせていただきたいと思います。イザヤは国の存亡の時に預言者として立てられました。神をあがめず、自己中心の生き方をしているイスラエルの民に、神の言葉を語るために召されていきました。神の問いかけに「ここに、私がおります。私を遣わしてください。」と応答したイザヤの信仰を覚えたいと思います。
私たちも今回の地震では大きく心も魂も揺さぶられました。今こそ日本の救いのために立ち上がるときです。イザヤがそうであったように、私たちも神の声を聞くものになりたいと思います。あなたの心に神が語っておられる声を聞いてください。そうしてあなたや私に出来る事をさせていただこうではありませんか。
あなたも神の働きをすることが出来るのです。

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