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NO.134  2011.03.13

「東日本大震災」

 

神は、どのような苦しみのときにも、私たちを慰めてくださいます。
こうして、私たちも、自分自身が神から受ける慰めによって、
どのような苦しみの中にいる人をも慰めることができるのです。
(コリント第二の手紙1:4)

 

3月11日午後2時46分ごろに三陸沖を震源として発生した地震は東北、関東一円に大きな被害をもたらしています。東京でも大きな揺れを感じ、建物が倒壊してしまうのではないかと思うほどの激しさでした。まだ東京は被害が少ないほうですが、青森、宮城、福島、茨城は、甚大な被害を受けています。10メートルを超える津波によって消えた町や村々。多数の人達が流され、取り残されています。各地で火災が発生し倒壊した建物の下敷きになっている人達など、被害は東日本一帯に広がっています。
今のこの時点での詳細な被害は解りませんが、既に犠牲者は1500人を越え、どれだけ犠牲者が増え続けるのか想像も出来ません。福島の原発では爆発が起き、放射能汚染が広がる危険性をはらんでいます。今まで経験をしたことがないような地震と災害に茫然とするばかりです。また、停電や混雑により電話が繋がらず未だ連絡がついていない人達もいます。どうか兄弟姉妹で安否確認が取れた方々は教会にご連絡ください。特に東北地方の方々の上に主の助けが有るように祈りましょう。被災した方々が守られ支えられるように。また、私たちが出来る限りの支援をしようではありませんか。私たちに出来る事を通して、この苦難を共に乗り切るようにいたしましょう。
パウロはその生涯に何度も命の危険にさらされました。しかし、その苦しみの中で、神様の慰めを経験したのです。「神は、どのような苦しみのときにも、私たちを慰めてくださいます。」とパウロはその体験を告白しています。神の慰めに程度の違いや条件はありません。「どのような苦しみのときも」神は慰めてくださるのです。今回の大震災もそうです。災害地では寒さに凍えながら耐えておられる人が沢山おられるのです。その方々に私たちは何が出来るでしょうか。
パウロが受けた慰めは具体的でした。単なる言葉だけではなく、神はパウロに助け人を送られたり、必要な経済の支援をも備えられたのです。パウロは苦難の中でも豊かな慰めを受けたのでした。そうしてその慰めを通して、今度はまた同じような苦しみに合っている人達を慰めたのでした。(使徒の働き27:35)
私たちも被災している方々のために出来る限りのことをいたしましょう。遠くにいて直接足を運ぶことは出来ないにしても、私たちは祈りを通して、励ましの言葉を通して、義援金を通して、人々に私たちの慰めと励ましの思いを伝えることが出来るのです。
私たちは今まで多くの慰めを色々な人から受けてきました。その励ましでどれだけ勇気を与えられたことでしょう。キリストは私たちのために命を捧げられました。それによって罪から救われたのです。私たちもキリストの愛に応答し、出来る事から着手していこうではありませんか。主はあなたの慰めの行為を豊かに祝福してくださいます。今こそ愛を行動で伝えるときなのです。

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