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NO.132  2011.02.27

「もう一つの翼」

 

そして毎日、心を一つにして宮に集まり、家でパンを裂き、喜びと真心をもって食事をともにし、神を賛美し、
すべての民に好意を持たれた。
主も毎日救われる人々を仲間に加えてくださった。
(使徒の働き2:46-47)

 

DSCN0236先週、韓国釜山で開催されました「二つの翼国際カンファレンス」に参加をいたしました。全世界からおよそ12000人の方々が集い、たいへんな熱気と聖霊の臨在の中で、一人一人が大いにチャレンジを受ける時となりました。特にこのカンファレンスには3つの主題があります。1. 福音の絶対能力 (The absolute power of the Gospel)2. 弟子をつくるビジョン(Disciple making vision) 3. 神様がデザインされた健康な教会 (Healthy church designed by God)です。
特に、「二つの翼」と名付けられているように、教会が羽ばたき飛び立つために為には二つの翼が必要です。二つの翼の第1は「御言葉と聖霊」です。特に先に挙げた3つの主題にもかかわることですが、御言葉と聖霊が強調されました。神の言葉が私たちの生活の中にどれだけ生きて働いているでしょうか。この世の価値観から神の国の価値観に生きるために、神の御言葉に聞き、御言葉に生きる生活が確立されるように生きる事が大切です。
更には聖霊に満たされるために、飢え渇いて祈る祈りの生活の大切さが強調されました。もちろん、これらは基本的なことですが、基本的なことほど大切であり、土台であり、確信の中心でもあります。もう一度御言葉を読み、祈るチャレンジをいただきました。兄弟姉妹も共に聖書を読み、祈りましょう。
第2の「二つの翼」とは「共に集まる礼拝(大グループ)とセルグループ(小グループ)」を指します。今まで礼拝の大切さは強調されてきました。もちろんこれからも礼拝を守ることは必要不可欠な事です。この礼拝の中で、私たちは圧倒的な聖霊の臨在を経験するのです。癒しや解放を経験するのです。そのような礼拝を捧げたいと願います。東京ホープチャペルならではの霊感溢れる礼拝を目指して行きたいと思います。
どうか兄弟姉妹、今まで以上に祈りを熱くしてください。今日の礼拝を通して、イエス様のいのちに触れ、聖霊の臨在に触れるのです。かけがえのない今日の礼拝を大切にいたしましょう。
でも、この礼拝だけでは一つの翼だけです。神がデザインされた教会はもう一つの翼である「セルグループでの共同体生活(セルライフ)」が絶対に欠かせないのです。あってもなくても良い。というものではなく、必ず必要な共同体なのです。私たちはこのようなグループを「ファミリーグループ」と呼んでいますが、ここでわたしたちはキリストの愛を体験するのです。
ファミリーならばお互いのことを知っているのは当然のことでしょう。単に知っているだけではありません。愛し合い、支え合う。それこそがファミリーの本質です。「相互責任と相互依存」がファミリーの本質とも言えるでしょう。なれ合いではなく、また単なる茶飲みの会ではなく、キリストの愛の本質を経験する場なのです。私たちのクリスチャンライフの醍醐味はこのセルライフ(ファミリーライフ)にあると言うことになります。ここでキリストが伝えられ宣教がなされていくのです。キリスト愛がどのようなものかを体験し、互いに仕えていくのです。教会の中で、礼拝だけなら高く飛び立つことは難しいのです。一つの翼では同じ所をぐるぐる回ってしまうことになります。もう一つの翼である小グループの集いに参加し、共に飛び立つ者となりたいと願います。
初代の教会は、「心を一つにして宮に集まり家でパンを裂き、」、主の愛の共同体の恵みを分かち合いました。宮、すなわち教会です。家、これはファミリーです。この二つの翼で飛び立つとき、救われる人達が毎日起こされてきたのです。私たちの教会もこの二つの翼を豊かに備えていきたいと心から願うのです。

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