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NO.129  2011.02.06

「全ては明らかにされる」

 

主は、やみの中に隠れた事も明るみに出し、心の中のはかりごとも明らかにされます。 (Ⅰコリント4:5)

 

また、大相撲が八百長問題で揺れています。賭博事件が収束したかに見えましたが、賭博捜査の段階で押収した力士達の携帯電話の消去メールが復元され、そこに勝ち星を売買するようなメールのやりとりが明らかになったのです。実際相撲協会が調査に入り、既に3人の力士達が関与を認めています。しかし、更に幕内力士にまで関与している疑いがあり、まだまだ拡大しそうな勢いです。今回の事で結局今まで何度となく指摘されてきた八百長問題が事実であることが明らかになってしまいました。
 日本の国技として保護されてきた大相撲ですが、公益法人としての認可も取り消される可能性が出てきました。中にはこれはスポーツではなく、プロレスのような興業と同じであるから、八百長を問題にすること自体がおかしい。これは昔からあったことだという人もいます。しかし、税金の優遇措置を受け、多くの国民からスポーツであると認識されているのですから、この膿は取り除かれなければなりません。また、暴力団との関係も完全に絶たれなければ多くの人達は納得しないでしょう。春場所の開催も中止になる可能性が非常に大きいといわれています。
 しかし、隠れているもので明らかにされないものはないと言うことを改めて憶えさせられます。どんなに人にはわからないだろうと思っていても、いつかはわかるのです。主は「やみの中に隠れた事も明るみに出し、心の中のはかりごとも明らかにされます。」という聖書の言葉がいかに真実さであることを教えられます。人の目には隠されていたとしても神様の目には全てが明らかなのだということを忘れてはなりません。
 スイカ泥棒が子どもをおんぶして月明かりを頼りにスイカを取りに畑に入ったそうです。背中の子どもに「誰か人に見られていないかよく見ているんだぞ。」そう言い聞かせてスイカを取り始めました。しばらくすると「見てるよ!見ているよ!」子どもが叫びます。慌てて辺りを見回しますが、誰もいません。
「誰もいないじゃないか。嘘を言うんじゃないぞ。」すると子どもが「見ているよ。お月さんが!!」
 誰も見ていないようで、見られているのです。人は見ていないかも知れませんが、神様は見ておられるのです。キリスト者はこの神様の目を意識して、このお方の前に立って生かされていることを覚えたいと思います。もし悔い改めることがあるなら、早め、早めに悔い改め生き方を変えるようにしましょう。結局人は蒔いたものを刈り取ってしまうのです。蒔いた悪い種を取り除き、良い種を蒔き、神が喜ばれることを第一番に求めていくようにしたいと思います。
 神の真実な目差しは私たちを罪から救い出し、神の光の中に導いて下さるのです。それは愛に満ち、修復福に満ちた目差しです。もし神の懲らしめがあるとするなら、それは盲目になっている私たちを光に導くための目覚めさせる愛の行為なのです。神はあなたの労苦をご存じです。忍耐を持って神の恵みの中にとどまり続けましょう。きっと全てが明らかになる時が来るに違いありません。

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