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NO.119  2010.11.28

「型破りの神」

 

ユダヤ人の王としてお生まれになった方はどこにおいでになりますか。
私たちは、東のほうでその方の星を見たので拝みにまいりました。(マタイの福音書2:2)

 

救い主イエスキリストの降誕を待ち望むアドベント(待降説)が今日から始まります。このクリスマスの時は私たちの信仰をじっくりと点検する絶好の時でもあります。私たちの心の中心にしっかりとキリストを迎え入れる者となりましょう。
実際キリストが誕生されたときは、殆どの人達が救い主イエスの存在に気づかなかったのです。だれの目にもつかないように、ひっそりと静かに、しかし確実にキリストはお生まれなさったのです。しかし、ごく少数ではありましたが、ある人達にはそのことが予告されました。
ヨセフとマリヤには御使いガブリエルを通してそのことが告知され、マリヤは聖霊によってイエスをみごもる事になります。人里離れた草原で星明かりに照らされながら羊の番をしていた羊飼達には御使いの賛美と共にイエスの誕生が告げられます。彼らは出かけていって飼葉桶に寝かされているみどり子イエスを見出すのでした。
更には、何千キロも離れた所にいた博士達(彼らは占星術師と言われている)には、星の移動を通して、イエスの誕生が知らされました。彼らの占星術に従って、ユダヤの王の誕生を察知し、はるばる長旅をして、イエスキリストに出会うのでした。
どの人達も、当時の宗教指導者達から見れば、神が告知されるとは到底考えられない人達でした。特に占星術師と言えば、今で言う占いに似た商売です。神がそのような者を忌み嫌われると言うならわかりますが、反対に彼らにユダヤの王の誕生が告知される、しかも彼らの占いの方法で知らされたということは驚くべき事ではないでしょうか。
私たちは人を偏ってみてしまう偏狭な考え方に陥りやすいものです。人を決めつけてみてしまったりします。しかし、それに比べて神様は何と偉大なお方でしょう。改めて神様の枠の大きさ、懐の深さを思わされます。恐らくこの占星術師達は、長年星の運行を緻密に調べ、宇宙を創造し支配しておられる創造主なる神を認知していたに違いないのです。神は彼らの研究をも用いられて告知されたのではないでしょうか。神は何と私たちの想像を超えて働かれることでしょうか。神は私たちの想像を超えた型破りの神なのです。
クリスマスは、この偉大な神のスケールの大きさと計画の深さを覚えるときです。小さな自分の枠に閉じこもらないで、型破りの神を信じようではありませんか。この世にお生まれになったイエスキリストの生涯を見るなら、イエスの歩みも型破りであり、人々の想像を超えたものであったことが理解されることになります。
あなたの常識や経験では測り知ることの出来ない偉大な神の御業がクリスマスに現わされていることを信じようではありませんか。型破りなことがあなたの人生にも起こるのです。

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