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NO.112  2010.10.10

「福音の絶対的力」

 

私は福音を恥とは思いません。福音は、ユダヤ人をはじめギリシヤ人にも、
信じるすべての人にとって、救いを得させる神の力です。〔ローマ1:16〕

 

先日結婚をした娘夫婦が近くに住んでいるので、よく尋ねてきます。彼らを見ていると、新婚の新鮮さが伝わってきます。私たちもこんな時があったのだなと思ってみたりします。誤解の無いように言っておきますが、私たち夫婦は今も仲むつましいと思っています。〔妻もそう思っているはずです?!〕もちろん結婚して28年も経てば落ち着きますし、新婚の時のような感覚とは違っているのは事実です。 でも互いの理解が深まり、神様の支えにより守られてきたことを感謝せずにはおれません。
それでも、若夫婦をみているとちょっと自分たち夫婦の関係を見直してしまいます。あのような新鮮さが果たして自分たちにあるか? 互いをいたわる気持ちがあるか。慣れてしまって当たり前のように思ってはいないか?共に生活できる喜びや感動があるか。表現の仕方や感じ方は違っていてもやはり夫婦の間に心通わせ感謝し合うものが本当に大切です。
それは神様と私たちの関係も同じです。イエスを信じている感動や信仰の喜び、イエスが生きておられる信仰の実体験。それらが乏しくなったり失われてはいないでしょうか。かつてはイエスを信じる喜びで溢れていたのにいつの間にか、感動のないマンネリ化した信仰生活に陥ってはいないでしょうか。
先週、私は数人の兄弟姉妹達と「二つの翼」と呼ばれるイエスの弟子養育の学びの集中講座に出てきました。その中で心動かされた言葉がありました。それは「福音の絶対的力」という言葉です。
福音、すなわちイエスがご自分の命をかけて私たちを罪から解放し、天国の喜びの中に入れてくださった最高の喜びのメッセージ。この福音をどれだけ、自分のものとして受け止め、体験し、その中に生きているか。それが弟子としての一番大切な土台であることを再認識いたしました。
いつの間にかこの世の相対的な価値観に流されてしまい、福音の力を失ってはいないだろうかと覚えさせられました。この福音は「ユダヤ人をはじめギリシヤ人にも、信じるすべての人にとって、救いを得させる神の力です。」とパウロが宣言しているとおり、このお方以外に私たちの救いはないのです。この福音は私たちの人生を変え、神の使命に生きるための原動力です。悪魔もこの福音の力に勝つことは出来ません。この福音は私たちの心に構築されている強力な罪の要塞を打ち砕く絶対的な力なのです。信仰は単なる慰めや希望ではありません。生きて働く神の力です。
私たちの信仰が活性し、喜びが溢れ、勝利者として生きるために、このイエスキリストの「福音の絶対的力」をもう一度私たちの生活の中に再確立しようではありませんか。あなたの意識にこの福音の絶対的力を浸透させてください。積極的に告白し続けましょう。信じ続けましょう。消極的、否定的な意識を、この福音の力で駆逐しようではありませんか。あなたの勝利の土台はこの福音に他ならないのです。

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