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NO.106  2010.08.29

「聖霊の雰囲気を大切にしよう」

 

そして毎日、心を一つにして宮に集まり、家でパンを裂き、
喜びと真心をもって食事をともにし、 神を賛美し、すべての民に好意を持たれた。
主も毎日救われる人々を仲間に加えてくださった。
(使徒の働き2:46-47)

 

東京ホープチャペルの礼拝に参加された方が、「この教会の礼拝は雰囲気がいいですね。」と言ってくださいました。何気ない一言でしたが、大変嬉しかったです。賛美がいい、来ている人がいい、メッセージがいい、受付がいい、などと色々言っていただくことは確かに嬉しいことですが、でも何より「雰囲気がいい」と言っていただくことが一番嬉しいです。なぜなら雰囲気は無理に作り出そうと思っても作り出せないものだからです。教会に来られている兄弟姉妹一人一人が醸し出されている雰囲気の総体が教会の雰囲気となって人々に伝わるのです。
また、その雰囲気は聖霊による雰囲気でもあります。聖霊様が臨んでおられる教会は躍動感があります。そこにはいのちがあるからです。
初代の教会の様子が、使徒の働きに出てきます。初代の教会は毎日宮に、心を一つにして集まっていました。また、大きな会堂や教会と呼べる建物はありませんでしたが、家々に集まり、パンを割いていたのです。それは、キリストの十字架の罪の贖いを覚えて、聖餐の式をしていたのです。また、それだけではありません。彼らは皆一緒に食事をしていましたが、喜びが溢れ、互いの誠実さが現れていました。神を賛美する雰囲気がいつもあり、共に神に賛美の歌を歌っていました。
周りの人々もその雰囲気に違うものを感じ取り、今まで持っていた警戒心や距離感が次第に溶けていったのです。弟子達は人々に好意を持って受け止められるようになり、やがてかれらの雰囲気に魅了され毎日救われる人々が起こされていったのです。
聖霊の雰囲気、喜びの雰囲気、感謝の雰囲気、仕える雰囲気、積極的な雰囲気、互いを建て上げる雰囲気、愛し合う雰囲気、などなど、言葉や教えだけでなく、信仰の実体がその雰囲気の中に醸し出されていくような教会になりたいと願わされます。
また、兄弟姉妹のご家庭も職場も良い雰囲気になるように祈りましょう。今の現実はどうでしょうか。何かぎすぎすしている。緊張感がありすぎる。誰かを恐れている。皆がバラバラである。色々な雰囲気を感じ取っておられるでしょう。そこに聖霊の雰囲気が覆いますように祈りましょう。あなたが変わり、家庭が変わり、職場の雰囲気が変る。神が私たちの内に生きておられるのですから必ずそうなると信じます。
生きておられる神様のみ声に絶えず聞き、御言葉を通していつも主と交わり、聖霊の満たしを絶えず求めて祈る者となりましょう。聖霊による力と躍動感は、私たちキリスト者の特徴です。あなたの雰囲気はどんなものでしょうか。周りの人に聞いてみるのも良いでしょう。あなたの内から醸し出されてくる雰囲気こそキリストの香りなのです。

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