閉じる

NO.095  2010.06.13

「今日が明日に繋がる事を忘れない」

 

だから、あすのための心配は無用です。あすのことはあすが心配します。
労苦はその日その日に、十分あります。 (マタイ6:34)

 

サッカーワールドカップが開幕いたしました。アフリカ大陸で初のワールドカップということで大変な盛り上がりを見せています。世界中が熱狂する一ヶ月となりそうです。わが日本チームも4大会連続出場ということで大いに期待されています。しかし、調子がなかなか上がらず、また得点力不足も解消されず、果たしてうまく修正できるかどうかが注目されるところです。
 結果が求められるスポーツですが、それはスポーツに限ったことではありません。私たちの人生に於いても結果を求める傾向が強いのではないでしょうか。それは大切なことですが、しかし結果を重視する余り、それにいたるプロセスを軽視する傾向はないでしょうか。人生は長丁場ですから、一時的に結果が良かったとしても,続かなければ余り意味がありません。永続的に結果を出していくためにはしっかりとしたプロセスを踏んでおくことが大切になります。人生は決して一発勝負ではないのです。
聖書は「あすのための心配は無用です。あすのことはあすが心配します。」と言っています。それは結果を出すことに過剰な意識を持ってしまうことへの戒めと解釈することが出来ます。明日の試験はどうなるか、明日の面接はどうなるかと考えると不安で何も手につかないと言うこともあるでしょう。しかし、明日のことは明日が心配する。すなわち、それは明日になってみないとわからないので、それは神様にゆだねることです。
ではどうすればよいのでしょうか。労苦はその日その日に、十分あります。」と聖書は言っていますが、これは今日という一日の中で、成すべきことに全力を尽くしなさいという勧めではないでしょうか。今日の労苦が結局は明日の未来を開くのです。ですから、今日やるべきことに意識を集中して励むことです。その積み重ねが明日の結果となってその成果を手にすることが出来るのです。
他人と比較してうらやましがったとしてもそれは私たちの人生ではありません。ですから、自分が自由に用いることが出来る時間と機会を忠実に生かしていくことです。
ウサギとカメの話しを知っておられるでしょう。ウサギは自分の能力を過信し、人生をなめてかかっていました。結局居眠りをしている間に、一番のろいカメに抜かれてしまったのです。カメはウサギと比較することなく、精一杯自分の出来ることに励みゴールを目指しました。結果、一番でゴールイン出来たのです。もしウサギが自分の足の速さに傲慢にならず、それを賜物として感謝し用いたならば、彼は大きな働きに用いられるようになったはずです。しかし、彼はその賜物を生かせなかったのです。
  今日が明日に繋がる事を忘れないようにいたしましょう。あなたの祈り、あなたの証し、あなたの奉仕、あなたの愛の労苦、それらは忘れられることは決してありません。主からの大いなる報いがあることを信じましょう。労苦を惜しまない人は豊かな明日の豊かな収穫を手にすることが出来きるのです。

閉じる