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NO.094  2010.06.06

「祈りは最大の武器」

 

ですから、私たちは、あわれみを受け、また恵みをいただいて、おりにかなった助けを受けるために、
大胆に恵みの御座に近づこうではありませんか。(ヘブル人への手紙4:16)

 

 

先週の洗礼式では5名の兄弟姉妹が受洗され本当に感謝でした。神の子どもとされ、教会の家族の一員となられたことを心から喜びたいと思います。
その中の一人の兄弟が、「神様を信じて一番良かったと思うことは、神様に祈れるようになったことです」と、ご自分を導いて下さった兄弟に言われていたそうです。そのことを聞いて本当にその通りだなと思わされました。祈りはクリスチャンの特権であり、大きな恵みです。私たちももう一度祈れる恵みを覚えたいと思います。
聖書は祈りの重要性について繰り返し語っています。「目をさまして、感謝のうちに祈り、ひたすら祈り続けなさい。(コロサイ4:2)と言われており、「おりにかなった助けを受けるために、大胆に恵みの御座に近づこうではありませんか。」とヘブルの手紙も勧めています。
何故祈りが必要なのでしょうか。それは私たちの歩みを確かにするのは神様以外にないからです。自分の判断だけで生きていけるほど人は強くないのです。いや、本当に弱く罪深い者です。自分を知れば知るほど自分の判断や思いが心許ないことがわかるのです。人の歩みを確かな者とするお方は神様なのです。そのことを知って私たちは謙虚に神の前にひざまずく者となりたいと思います。
祈らないで生きていけるほどわたしたちは賢くないし、人生は簡単ではないのです。あの奴隷解放を勝ち取った第16代アメリカ大統領のアブラハムリンカーンは祈りの人だと言われています。南北戦争の最中、有名は人気俳優ジェームス・マードックという人がホワイトハウスに招待され、夕食を共にしたそうです。明け方近く、すすり泣くようなうめきの声が聞こえてきたというのです。それはリンカーンの祈りの声でした。

 

「愛する神様!わたしは足りないしもべです。私の力では成すことが出来ません。新しい力を与えて下さい。勇気を失わないように助けて下さい。最後まで神様と共に歩めるよう私をお守り下さい。この民族を憐れみ、1日も早く戦争が終わり、統一した国を作ることが出来るよう助けて下さい。戦争で死んでいく若者達をお守り下さい。・・・」
(「ホワイトハウスを祈りの家にした大統領リンカーン」(小牧者出版)ジョン・クゥアン著 pp234-235)

 

奴隷解放という一大事業も、彼の涙の祈りがあったことを覚えさせられます。どうかあなたもこの祈りの特権を用いてください。あなたが直接神に祈ることができるのです。もちろん祈り合うことや祈りの要請をすることは大いにすべきです。でも同時に、先ずあなたが神様に直接祈る事が大切です。直接神があなたにみこころを示し、導いて下さいます。キリスト者はこの祈りにより神の導きによって歩む存在なのです。祈りを通して私たちの霊的な目は開かれ、力が与えられ、誘惑から守られ、新しい可能性の道が開けてくるのです。あなたの成長は祈りの中で育まれることを覚えて下さい。

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