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NO.088  2010.04.25

「仕分けしてみよう」

 

この世と調子を合わせてはいけません。
いや、むしろ、神のみこころは何か、すなわち、何が良いことで、神に受け入れられ、
完全であるのかをわきまえ知るために、心の一新によって自分を変えなさい。  
(ローマ12:2)

 

政府による事業仕分け第2弾が始まりました。今回は45の独立行政法人を対象に、不必要な事業や無駄を仕分けしていこうというものです。税金が正しく使われるためにはしっかりとしたチェックが必要になるのも当然でしょう。長年の間に不必要なお金が無駄に使われているかもしれません。民間の企業のように汗を流し経営努力をして生み出したお金でないとどうしても甘くなりがちです。長年の慣習に無感覚になっているかもしれません。普通なら常識的におかしいと思うことも、おかしいとは感じない。それが当然のように行われていることにもなりかねません。すこしでも健全に運営されていくために今回の事業仕分けに期待するところです。
何も仕分けすることは事業仕分けに限ったことではありません。私たちの生き方も同じです。聖書を基準とし、神が願われるような生き方をしようとしている私たちの心の中にも、今までの生き方がまだ根強く残っているものがあるかもしれません。イエスキリストによって罪赦され神の子どもとしていただいた私たちは、古いものを脱ぎ捨て新しい価値観を身につけていくプロセスを歩んでいるのです。
聖書は「この世と調子を合わせてはいけません」と語っています。この世の常識、周りの価値観、それに振り回されていることはないでしょうか。私たちを動かしている意識の中に「こうあるべき」といった思い込みがあるかもしれません。本当は聖書が言ってはいないようなことを信じ込んでいることはないでしょうか。
ひと頃よく「勝ち組」「負け組」と言うことが言われていました。皆、勝ち組に入ろうと必死で頑張りました。その勝ち組の中身は年収であり、ステータスでした。しかし、それに入れない人は負け組でひとくくりにされ、生きる価値のないものかのように思い込んでいました。しかし、最近のこの経済不況の中で皆が負け組状態ではそんな仕分けもむなしいことに気づいてきたのです。
先日会ったご婦人はそんな世界とは無縁の生き方をしていました。児童福祉施設で働きながら子ども達と関わる事に生き甲斐を感じておられるのです。お金では代えられない、子ども達との触れ合いに無上の喜びを感じておられるのです。
  聖書は「むしろ、神のみこころは何か、すなわち、何が良いことで、神に受け入れられ、完全であるのかをわきまえ知るために、心の一新によって自分を変えなさい。」と教えています。果たして自分はどんな価値観で生きているだろうかと考えてみて下さい。どんなメッセージを受け取って生きているか。心の仕分けをしながら、もう一度聖書が言うように神の御心は何か。何が良いことか。神に受け入れられることは何か。を考えてみましょう。聖霊の助けが必要です。染みついた価値観は簡単にはとれないでしょう。しかし、神の助けをいただき、心を一新させていただこうではありませんか。

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