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NO.072  2010.01.03

「平和をつくる人となる」

 

平和をつくる者は幸いです。その人は神の子どもと呼ばれるからです。(マタイの福音書5章9節)

 

新年明けましておめでとうございます。
天候に恵まれ、おだやかな新年を迎えることができて本当に感謝です。この新しい2010年が兄弟姉妹にとって、豊かな恵みに溢れた年となりますように心よりお祈りをいたします。
かつてゲーテは「私が獄につながれ、ただ一冊の書物を持ちこむことを許されるとしたら、私は聖書を選びます。」と言いましたが、私たちも今年は特に神の言葉、聖書を通して生きる糧を得、励ましを受け、又導きを与えられて前進したいと心から願わされます。私たちの教会の多くの兄弟姉妹が新しいディボーションガイド「マナ」を使って、聖書を通して神様との交わりをスタートされている事を心より感謝を致します。また、3年間を通して聖書を通読する事も同時にはじまり、聖書を通して日々の生活の土台をしっかりと築き上げていきたいと思います。
さて、今年の御言葉は、今私たちが礼拝で分かち合っている山上の垂訓からいただきました。「平和をつくる者は幸いです。その人は神の子どもと呼ばれるからです。」という御言葉です。私たち一人一人が「平和をつくる人(ピースメーカー)」として神様に用いられたいと心から願わされます。
私たちを取り巻く世界では、争いと戦争が絶えません。今も世界各地で紛争が続いています。幸い私たち日本では他国との戦争状態にはありません。でも、だからといって自分たちだけが平和であればよいというのではありません。確かに武器を握って戦ってはいないかもしれませんが、私たちの日本の社会にも争いは絶えない状態にあります。互いに傷つけ合ったり、いがみ合ったり、争ったり。私たちの周りにも平和をなくした人々が沢山いる事を忘れてはならないのです。
私たちは、イエスキリストの愛と恵みをいただいて罪の中から救われました。「その名を信じた人々には、神の子どもとされる特権をお与えになった。」(ヨハネ1:12)とあるように、信じた者は神の子どもとされているのです。であるとするならば、神の子どもとして神様の心を私たちの心として生きる事が期待されているのではないでしょうか。天の父なる神様が愛するひとり子であるイエスキリストを贈られたのは私たちが救われ、神との平和を得るためでした(ローマ5:1)。神との平和を受けた私たちは今度はピースメーカーとして神と共に働く者に召されているのです。
この1年、神のピースメーカー、すなわち平和をつくる者として歩ませていただきましょう。あなたの周りには平安をなくし、不安と恐れに捕らわれている人が沢山いるのです。表面では解らないかも知れません。また、言葉ではそれを否定されるかも知れません。でも、みんな神との平和が必要なのです。
そうです。あなたこそが平和をつくる人、ピースメーカーなのです。そのことを心に刻んで、この1年、実際に出て行く者となろうではありませんか。

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