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NO.067  2009.11.29

「イエスの視点で人生を見る」

 

するとイエスは、五つのパンと二匹の魚を取り、天を見上げて祝福を求め、パンを裂き、
人々に配るように弟子たちに与えられた。また、二匹の魚もみなに分けられた。
人々はみな、食べて満腹した。・・・ パンを食べたのは、男が五千人であった。
(マルコの福音書6章41-44)

 

先週、私は3日間、静岡の嬬恋で開催されたJCGI(日本教会成長研修所)30周年記念大会に参加いたしました。帰途につく途中、先日の北米ビジョンツアーでご一緒したHCCライブチャーチ浜松の榊山先生の教会に立ち寄らせていただきました。先生は教会を浜松に開拓されて33年になるそうです。六畳一間からご夫婦で開拓され、現在、4000坪の土地立つ教会には700名を越える方々が礼拝に集っておられます。多くの枝教会を擁するだけでなく、キャンプ場や元ホテルを買い取った研修施設、更には数年前に6万坪の土地を破格の値段で買い取り、そこに老健施設やスポーツ施設など多くの計画が進行中です。教会の働きをみせていただきながら、先生の少しも誇ったところのない、しかもオープンで何でも教えてくださる姿勢に大いに励まされました。お交わりの中で先生は次のように教えてくださいました。
「このように働きが進められてきたのは私が考えて計画して出来たことではないのですよ。全て神様です。当初私は真面目にやっていれば神様が報いてくださると思って、自分の力で一生懸命頑張りました。しかしあまり思うような結果にならなかったのです。それでどうすれば神様の祝福が注がれるのかもう一度、聖書にしっかり向き合ったのです。その結果、聖書を、過去の出来事や単なる教訓として読むのではなく、今それが起こっているように描き見る事が大切だと気づいたのです。それからいつも聖書に向かい、聖書の世界が自分の意識の中でリアルに立体的に見られるようにトレーニングを祈りながらいたしました。そうしてその原則をこの現実の世界に当てはめて見るようにしたのです。それで神様は教会を次々と祝福してくださり、このようにしてくださったのです。」
私たちは実際に見ているものを受け取っているのです。この世の現実を見ていると、その見ているものが私たちの意識に影響します。現実の世界で見るものはほとんどが消極的であり、マイナスの様相ばかりですから、ついつい私たちも難しいかな、出来ないなと考えてしまいます。しかし、聖書の世界はその反対です。神を信じている私たちは聖書を信じているのですから、聖書の中で起こった事柄が、この現実の世界でも起こることを信じることが大切です。今回先生のお話を通して、信じるとは肩に力を入れて「信じる!信じる!」と連呼することではなく、「見る」事が大切なのだということを教えられました。

イエスは5つのパンと2匹の魚で5000人を養われました。ペテロの説教で3000人が救われました。紅海がモーセの祈りによって真っ二つに裂かれました。数え上げればきりがないでしょう。もし、それらの出来事が私たちの意識の中でリアルに現実的に見れるようになったら、この現実の世界にそのことが起こると信じられるようになるのではないでしょうか。現実世界に神の業が大きく起こることを見させていただこうではありませんか。私たちが手にしている聖書は現実の世界に大きな神の御業がおこることを見させてくれる書物であり、同時に現実化させるものなのです。

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