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NO.064  2009.11.08

「成熟したキリスト者を目指して」

 

しかし、御霊の実は、愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制です。
このようなものを禁ずる律法はありません。 
(ガラテヤ人への手紙5:22-23)

 

■フェアプレー10カ条 

  1. 汚いプレーはするな
  2. 報復行為はするな
  3. 審判の判定には従え
  4. ファウルを受けても相手と握手しろ
  5. ユニホームのすそを出すな
  6. 交代には従って、きびきび交代しろ
  7. ファウルでいつまでも倒れるな
  8. 試合が終わったら感謝して審判と握手しろ
  9. 相手を称えて握手しろ
  10. サポーターへのあいさつは勝っても負けても堂々としろ

Jリーグのトップを走る川崎フロンターレの選手達が、先のナビスコ杯決勝でFC東京に敗れたのですが、その表彰式での態度が問題となりました。一部の選手がプレゼンターと握手をせず、ガムをかみ、メダルを外すなど不謹慎な態度をとってしまい、日本サッカー協会の会長やチェアマン、またファンからの厳しい批判にさらされることになりました。
 事態を重く見た川崎フロンターレの社長は、準優勝賞金5000万円の返還と謝罪をし、さらに、フェアプレー10ヶ条を選手達に提示して、フェアプレー精神を遵守し、プロサッカー選手にふさわしい態度を取るように訓辞をしたのです。
 スポーツには勝ち負けはつきものです。勝てば嬉しいし、負ければ悔しい。それは当然の感情でしょう。選手達も負けた悔しさからそのような態度を取ってしまったようですが、本当のプロはその時どのような態度を取るかが問われているのです。まさに、フェアプレーの精神で真のプロを目指してほしいものです。
 もちろん、それはサッカー選手ばかりではありません。私たちもどう生きるかが問われているのです。私たちは一人で生きているのではありません。この現実の社会で社会性のある大人としての生き方が求められます。基本的なルールを守り、人に迷惑をかけず、協調性を保ちつつ、自立して生きる。また、必要な他の人への助けを惜しまない。そのような人は周りからも信頼され、尊敬を受けるでしょう。
私たちキリスト者は神を信じ、聖書を土台とし、神の教えに従って歩む者とされました。しかし、それはこの世から遊離して、別世界に生きる事ではありません。むしろ、この世の中で積極的に世の光、地の塩となって周りの人たちに神の国の素晴らしさを証ししていく存在なのです。

確かに、すぐに私たちは立派な人格者になるのではありません。欠けだらけの者です。しかし、そのような私たちに神の愛は豊かに注がれているのです。聖霊なる神様の助けをいただきながら、成熟目指して歩んでいこうではありませんか。御霊の実を結べるようなキリスト者へと成長させていただきましょう。

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