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NO.021  2009.01.11

「色めがね」

 

そして、エリシャは祈って主に願った。「どうぞ、彼の目を開いて、見えるようにしてください。」
主がその若い者の目を開かれたので、彼が見ると、なんと、火の馬と戦車がエリシャを取り巻いて山に満ちていた。
(Ⅱ列王記6:17)

 

C:\Documents and Settings\pastor\Local Settings\Temporary Internet Files\Content.IE5\64426BGU\MPj04016590000[1].jpg ある教会の若者たちが九州の佐賀に宣教のリサーチに向かいました。教会員のメンバーが佐賀出身であり、彼の願いは佐賀に教会を生み出したいというビジョンを持っていたからです。佐賀県は日本でも教会が少ない県の一つです。何か県民性の中にキリストを受け入れない土壌があるのかも知れないので一度調査をしてみようということになりました。

 彼らは先ず佐賀県の鳥栖に向かいいろいろな教会を訪ねました。会ってくださった牧師先生のほとんどは「佐賀は保守的だから、なかなか話を聞いてくれず、伝道は難しいよ」といかに宣教が難しく大変であるかを話されたそうです。いつの間にか自分たちもなるほど佐賀は保守的だから難しいのかという意識になりかけていました。

では今度は実際に若者たちに声をかけてみようと言うことになり、駅前に行きたむろしている若者たちに声をかけました。「今調査をしているんだけど、みんな何か宗教を信じている?」多くの若者たちはノーという返事。でも神の存在は信じるという若者も結構いました。「ではキリスト教はどう?」と聞くと解らない、知らないという応答でした。クリスマスの意味も知らない若者たちも沢山いたようです。また、教会の十字架の意味も知らないので、彼らがクリスマスの意味や十字架の意味等を話すと、興味を持ってよく話を聞いてくれたそうです。中には教会を紹介してくれという若者も現れました。

彼らは調査の結果、クリスチャンがなぜ少ないのかと言えば、第一に福音が伝わっていないと言うことが解りました。キリストとは誰なのか、聖書には何が書かれているのか、今の若者は知らないのです。まだ十分に福音が伝えられていないだけなのです。伝えれば聞いてくれるし興味も持ってくれるのです。またアプローチの方法も変えれば聞いてもらえることが解りました。教会に来なさいと大上段に構えるのではなく、友達となること、関係ができれば人は話を聞いてくれると言うことが解りました。佐賀の若者も福音にはオープンであることが解って、希望と夢を持って帰ってきました。

 私達の行動や意識を制限しているのは、現実の状況というより私達の意識です。難しいと思う意識が私達の行動を制限してしまっているのです。もし私達が意識を変え、積極的に夢と希望を持って行動し始めればそこに必ず道は開けていくのです。

 エリシャのしもべはアラムの軍勢に囲まれているのを知ってパニックに陥りました。慌ててエリシャに声をかけると、エリシャは「恐れるな。私たちとともにいる者は、彼らとともにいる者よりも多いのだから」と力強く語り、祈りました。冒頭の言葉がその祈りです。しもべの目は開かれ、天の軍勢を目の当たりにしたのでした。

 あなたのかけている「色ねがね」を変えてみましょう。難しい、不可能だ。あきらめよう。わからない。聞いてくれない。そんな色めがねをかけていませんか。神がくださる信仰のめがねをかけてみるようにいたしましょう。そこに神の御業が現されようとしているのを見ることができるはずです。問題は私たちの持っている意識が問題なのです。上を見上げ、神にある可能性を信じて前進いたしましょう。

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