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NO.016  2008.12.07

 「恵みのフィルターをつけよう」

 

私たちはみな、この方の満ち満ちた豊かさの中から、恵みの上にさらに恵みを受けたのである。
というのは、律法はモーセによって与えられ、恵みとまことはイエス・キリストによって実現したからである。
〔ヨハネの福音書1:16-17〕

 

 年の瀬を迎えて、ボーナスが出る季節となりました。ボーナスが出るところはまだしも、この急激な景気の冷え込みでボーナスが支給されない会社もたくさん出ているようです。メディアで流れるニュースも暗いものばかりで、社会に起こってくる現象にばかり目を向けているとはなはだ暗い心になってしまいます。

 

 しかし、こんな時こそ私たちは毎日何を数えて生きているかしばし考えてみることが必要です。イエスキリストは私たちに、ご自身の 「満ち満ちた豊かさの中から、恵みの上にさらに恵みを」 与えてくださるお方であると聖書は証言しています。私たちは調子の良いときもあればそうでないときもあります。しかし、神は常に豊かなお方です。しかもそれは満ち満ちた豊かさだというのですから、並みの豊かさではありません。溢れる豊かさです。そうして私たちに恵みの上に恵みを加えてくださるお方です。最初が恵みで次には乏しくなると言うのではありません。常に恵みにあふれているのであり、それは生涯にわたって恵みが満たされ続けるというのです。

 

 この神の与えてくださる恵みによって自分自身の人生を常に見ることが大切です。確かに現実には山あり谷あり、アップダウンする困難があります。しかしそれは私たちがそう見えているからそう思うのです。神の視点から見ればそれも大きな神の恵みの中におかれているのです。ちょうど飛行機に乗って何千メートルの高さから地上を見るのと一緒です。富士山も平野も海もあたかも平面であるかのように見えるではありませんか。地上の高低差は上空に行けば分からないほどです。それと同様で、神様の恵みの視点から見れば全てが祝福への道程なのです。ですから、状況に一喜一憂しないで、神の恵みをあくまで信じ通す者となりましょう。

 

 昨日も一人の兄弟が、神様が備えてくださっている恵みの豊かさに本当に感謝をしておられました。一見、大変な状況の中に見えても、しかし神に祈りつつ歩むときに、そこに不思議な導きと助けが起こされ、全てが益に変えられている。しかもそれは鮮やかである。そう感謝をして証ししてくださいました。私たちも目の前にかけている消極的、否定的、破壊的、マイナス的フィルターを取り替えようではありませんか。常に豊かで、恵みにあふれている祝福のプラスのフィルターをかけるようにいたしましょう。クリスマスは実にその恵みの豊かさをキリストは私たちに知らせるために、この地に来てくださったのです。自らが貧しくなり、人となることによって、神の命の豊かさを私たちに与えてくださったのです。このクリスマス、私たちも恵みを受け取るフィルターをつけようではありませんか。神様はあなたの想像を越える恵みを備えておられるのです。

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