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NO.014  2008.11.23

 「猫型か犬型か」

 

  先日、「猫と犬の神学( cat n dog theology )」なるものを紹介されました。それは私たちと神様との関係を、ペットとして飼われている猫と犬とその飼い主との関係に置き換えて関係の在り方を考えるというユニークな捉え方です。神を信じているといってもそのあり方にはいろいろなものが考えられます。それを「猫型」と「犬型」のパターンに当てはめて考えると考えやすいというのです。

 

  「猫型」の信仰とはどのような信仰でしょうか。それは「自分中心型( Me-centered )」の信仰です。一般的に言って猫は主人に従順というより独立タイプです。よくしてもらっても主人に対してあまり敬意を表しているようには見えません。よくしてもらって当たり前、当然という顔をしているように見えます。主人のほうが猫を気遣い、世話をします。しかし結果、猫が思うのは「自分が主人だ」ということです。

 

  一方「犬型」の信仰とは「神中心型( God-centered )」です。犬は飼い主にどちらかと言えば従順です。世話をすればするだけ、それに答えようとしてくれます。結果、犬が思うのは「この飼い主こそ私の主人だ」ということです。

 

  「猫型」信仰は、神はどのように私の必要にこたえてくれるだろうか。ということにもっぱら関心が向けられます。神に祈り願うのは自分の必要や関心事であり、あまり周りの人や実情に心を配りません。一方「犬型」信仰は、どうすれば神の愛と恵みにこたえられるだろうかと、もっぱら神の御心やご計画に心を向けます。神の役に立っていることに喜びを感じ、神のミッションに用いられたいと願うのです。

 

 さて、あなたの信仰は何型でしょうか?もちろん二者択一で簡単にあっさりと割り切れるものではありません。二つの型が同居しているかもしれません。あるいはかつては猫型であったが今は犬型に変えられているという人もいるでしょう。自分の信仰の在り方をこの「猫型」と「犬型」に照らし合わせて吟味してみるのも面白いと思います。

 

 今日は感謝祭( Thanksgiving Day )です。一年の恵みを感謝する時です。恵みを当たり前のように考えないで、一つ一つ数えて感謝しようではありませんか。あなたに命を与え、愛を注ぎ、今年も今まで導いてくださった主に心からの感謝をささげましょう。感謝は「犬型」人間の特徴です。感謝を通して神様は私たちの中心にとどまり続けてくださることを確認することができるのです。神に仕えるエネルギーは主への感謝から生まれることを覚えましょう。

 

神は、あなたがたを、常にすべてのことに満ちたりて、すべての良いわざにあふれる者とするために、あらゆる恵みを あふれるばかり 与えることのできる方です。(Ⅱコリント9:8)

 

(※犬が良くて猫が悪いというのではもちろんありません。彼らの名誉のため念のため!)

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