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◆主と共に生きる◆信徒の証し

NO.371 2024.08.11

■黙想エッセイ

 

命はよく一緒に使われます。アメリカの教育学者パーカー・パーマーは、「召命」を意味する英単語「vocation」 は、「声」を意味するラテン語(vox) に由来していることから、召命とは私たちが聞くべき声、内側から聞こえる神の召しの声であると説明しています。神様に召されることを召命と言うなら、使命は神様に送り出されることです。それでは私たちはいつ、どこで、どのように使命を見出すことができるのでしょうか。人は自ら自分の使命を見出すことはできず、出会いを通して見出します。イエス様との出会い、神様が備えてくださった特別な出会いを通して、使命を見出すのです。神様はイエス様に出会ったパウロにアナニアを通して使命を教えてくださいました。
イエス様を信じる者はみな、すでに使命を与えられています。キリストに従うこと、キリストのために生きることがクリスチャンの根本的な使命です。人間は目的に向かって生きるとき、意味のある実をたくさん結ぶことができます。歴史に大きな変化をもたらした人の多くは、明確な目的を持って生きた人たちでした。使徒パウロがほとんど何も持たずにローマ帝国にキリスト教を宣べ伝えることができたのは、イエス・キリストに焦点を合わせた人生を送ったからです。私たちもキリストにとどまるなら、神様の御手によって与えられた目的に導かれて、力ある働きをすることができます。

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