■黙想エッセイ
私たちが生きているこの世は、「価値」 によって評価し、待遇します。プロスポーツの世界では当然の話ですが、考えてみると一般の職場でも同じことが言えます。大企業か中小企業かなどの所属によって、正社員か契約社員かの身分によって、役員か社員かの肩書によって、評価と褒賞は天と地の差です。
「人の上に人はなく、人の下に人はなし」というごく当たり前の常識や基準はどこかに行ってしまい、能力によって人々は完全に違った待遇を受けます。ちょうど、メディアコンテンツに評価の星印を付けるようにです。最近は、映画にだけ付けるのではありません。食べ物や食堂にも、サービスや商品にも、講演や本にも星を付けるのです。
星の数によって、それを作った人への評価が変わるので、「5つ星」の最高の評価を得るために最大の努力を惜しみません。もちろん「価値」と「効果」による評価が益をもたらすこともあります。
しかし、神様が人を評価される基準は違います。そのため、「価値」がないからといって、「私」という存在がなくなってしまうのではありません。神様のご臨在の中に入れば、別の価値を見出すことができます。世の中では5つ星の人生でなくても、神様にとっては特別な存在なのです。神様は一人ひとりを尊く用いてくださるのです。