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◆主と共に生きる◆信徒の証し

NO.148  2020.05.03

■回復の証①

 

昨年の十一月、斜め掛けショルダーの一部があたり、少し痛みもあり、触れてみると違和感がありました。
母も姉も乳がんを患ったこともあり、気を付けていたのですが、二年程検診を受けていませんでした。慌てて病院に予約を入れ、受けた検査の結果は乳がんでした。
覚悟はしていたものの「乳がんだね」と医師に言われた時はショックでため息しかでませんでした。病院からの帰り道は乗り換える駅も間違えるほどでした。その日は夫と子供とたまたま教会の近くで待ち合わせ、晩ごはんを食べる予定でしたが、どうしてもそこに行く気持ちになれず、 導かれるように教会に向かっていました。西田先生が話を聞いて下さり、 私は「イエス様には会いたいけど、まだ天国には行きたくない」と泣きました。先生は「大丈夫よ~死なないから。使命がまだまだあるよ」と言われ、祈ってもらい、だんだん心が落ち着いてきました。ショックな気持ち、不安はまだまだありましたが、神様は西田先生を通して励まして下さいました。
十二月に入ってからは、MRI、PET、CTと検査が続き、結果は翌年の一月に入ってからわかる、ということで、結果のでる一月七日が怖くて仕方ありませんでした。転移していたら私はどうなるのだろう?まだ九才の娘のことを思うと涙が止まりませんでした。十年前に乳がんを患った姉は、私を支え続けてくれました。「これから神様が生きていること、神様がどれだけ愛してくださっているかを体験していくよ」と言われ、その時はそんな綺麗なこと言われてもなあ…と思いました。でもそれは本当でした。
年末は実家の北海道で過ごし、みことばや祈りに支えられつつも、十二月三十一日までは恐れ不安がありました。一月一日の朝方、夢を見ました。金色に光輝いたイエス様らしきかたがたくさんいて、手をつなぎ輪になって私を囲み「愛しているよー愛しているよー」と言ってクルクル回っていました。私は温かい、眩しい金色の光に包まれて目が覚めました。目が覚めても嬉しくて、何とも言えない喜びと温かさが残りました。ああそうか、大丈夫なんだ。どんな結果だとしても大丈夫なんだ、と思いました。(木村美伊子)

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