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◆主と共に生きる◆信徒の証し

NO.060   2018.08.19

■木村 康人

 

養育クラスから始まり、弟子学校、弟子大学1学期、2学期と一連の養育プログラムもいよいよ卒業を迎えることができました。
実は、弟子学校を終了した時点で、これ以上進むのをためらっていました。というのも自主的に聖書勉強は行っており、これ以上あまり学ぶことはないとひそかに思っていたからです。しかし、すでに一つの小グループを担当していたこともあり、弟子大学も引き続き受講することにしました。
ところで、私が好きな聖書の人物の一人に預言者ヨナがいます。なぜ、彼を気に入って
いるかと言うと、預言者という立場にもかかわらず、神さまからの命令に逆らって逃げ出したからです。その後は、しぶしぶ従うも彼の思い通りに物事が運ばず、ふてくされて神さまに文句を言う。そんな彼の人間臭さに共感するところがあるからです。しかし、そんな彼を通して、神さまはニネベの人々を悔い改めに導きました。
ヨナも私もよくできた人間だから神さまは選ばれたのでしょうか。違います。理想とする自分にはほど遠い私が今ここにいます。私の思い通りに神さまが働かれて人生を導かれたでしょうか。違います。むしろ、こんなはずではなかったと思うような人生です。しかし、神さまは私を用いるのをどうしてもあきらめようとはしませんでした。東京ホープチャペルに導かれ、二つの翼プログラムを受けさせ、小グループを担当させられました。はっきり言って、自分から願ったものなど一つもありませんでした。
案の定、弟子大学の受講中、セルは思うように機能せず、メンバーも減っていきました。また、私のリーダーとしての自覚が足りず、メンバーを失望させてしまったこともありました。私一人ならまだいいのですが、自分が原因で仲間を傷つけてしまったことは本当に心が痛みました。同時に、自分のしていることに感謝もされず、足りないことばかりに目を留めて批判される理不尽さにも無性に腹が立ちました。
しかし、神さまはこのようなことを通して、私の手放すべきプライドや忍耐力の欠如など、いろいろなことを示してくださいました。そして、私を選んでくださったのは神ご自身であり、私があれこれ考えて勝手に結論付けることではないとの気付きを与えてくださいました。神さまが始められたことに関しては、神さまご自身が最後まで責任を持ってくださると思えるようになったことは本当に感謝です。
二つの翼のプログラムは一通り終えましたが、これでやっとスタート地点に立ったという感じです。これから、この欠点だらけの私に、神さまがこんなに素晴らしいみわざをしてくださったと、ただ喜びと感謝をもって教会の仲間と一緒にあかしできる生活を送っていきたいと思います。
 最後に、ここまで忍耐強く導いて下さった西田先生や立美先生、一緒に学んだメンバー、そして成長させて下さった栄光の主に心からの感謝を申し上げます。(木村 康人)

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